前回5月のお祭りでアッシジのCalendimaggioを紹介いたしました。
今回は同じウンブリア州のGubbio(グッビオ)で5月15日に行われるお祭り。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
グッビオはペルージャから北北東約40kmにある約3万人の街。
グランデ広場(Piazza Grande)からの見晴らしは「天使の降り立つ地」と評されるウンブリア州を代表する丘陵が折り重なり陽と陰の織りなす美しい景色を堪能できます。
Festa dei Ceriのお祭りで有名。(。。。黒トリフと陶器も)
1160年から続く「民間伝承」の非常に貴重なお祭りで、Eugubini(エウグビーニ=グッビオの人達)が心血注ぐ、見る側も鳥肌モノ。
11世紀末の司教で街の守護神となったウバルドバルダッシーニ(Ubaldo Baldassini)を祝う宗教祭で、地元のロウソク組合がチェーリ(Ceri=ローソク)を教会に寄贈したのが事の始まり説。
もっと古く古代ローマ初期の(キリスト教以前の)多神教崇拝時代のCerere(チェーレレ=豊穣神:Ceriの語源も)崇拝で春を祝ったお祭り説。
まだ他にもあって、1151年ウバルド バルダッシーニ率いるグッビオが11連合都市軍に勝利した当時のシンボルである神輿を祝う説。などなど。
木製で神輿化されチェーリ(高さ約5m重さ約300kg)は、Sant’Ubaldo(サンウバルド=左官と石工の守護神)・San Giorgio(サンジョルジョ=小物屋の守護神)・Sant’Antonio(サンタアントニオ=ロバ商人の守護神)を表す3体で、日頃はそれぞれの守護神を祀る教会に飾れてるのでご覧になれます。
お祭りのメインイベントは、代々続く職種によってサンウバルドは左官と石工職人(ユニフォームは白パン+上が黄色)・サンジョルジョは手工業職人(白パン+ブルー)・サンタアントニオ(白パン+赤)は農業従事者(地主・最近は学生も)に別れ、其々8人が直立を支え12人が綱でサポートし担ぎ(女禁)、傾斜によって40mから100mごとに交代し全長4300mの旧道を全速力で激走。(神輿の周りに交代要員総勢400人同行)
街の道は石畳でデコボコに加えアップダウンを全速力で交代しながらガムシャラに走る。。。
自分たちの身体能力にかけて神輿を直立状態に保ちながら。。。
隊列の順番は、サンウバルド・サンジョルジョ・サンタアントニオの順もゴール到着後のお決まりは、
「誰が勝った?」
「誰かが勝ったんじゃない! 勝ったのはグッビオだー!」
と雄たけびを上げ担いだみんなを称える。。。
・・・スリル・強靭な身体・情熱。。。
声援・血踊り・鳥肌立ち・・・
・・・桁違いの「活」のスゴさを感じます。
もし機会があったらご覧になってください。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
参考資料
Festa dei Ceri (Wipedia イタリア語)