前回はイタリアの近づき難い素晴らしい(?!)医療機関について、チョットご紹介いたしました。
そんな状況にも関わらず、近づいてしまった失態とそこで見た信じられない光景の数々はいかがでしょうか。
今日もお付き合いよろしくお願いいたします。
イタリアの救急病院の有難さとワイルドな縫合実態でもういらない！とおっしゃる方も多いとは思いますが。。。（まだまだあるんです。お化け屋敷と一緒で。。。怖いもの見たさで。。。お付き合い下さいよ〜〜）
その後救急病院には商社時代に同僚出張者が酔っ払ってホテルの階段を転げ落ち、念のため。。。で救急車に同乗。
こっちがポップコーンのように飛び跳ね回りそうな運転の荒さに、イタリア人のしぶとさと普通の方々のご苦労を心から同情・心配しました。
忘れてましたが。。。
ファミリードクターがいないと困ることを。
処方箋が必要な診断以外に、免許証をイタリア版に書き換える折に医師の診断書を添付しなければなりません。同僚に頼んでホームドクターに診断書を書いてもらうため訪問（コネの国）。
診察室に入り即、先生から
「元気？」
「最近風邪ひいてない？」
「目の調子は？」（病院嫌いは「大丈夫です。」と答えるのみ）
「はい診断書」
2分も経たない内に約7500円と引き換えに診断書いただけました。
その免許証。。。今は日本と同じような形になりましたが、2013年1月までは左のようなペラペラ繊維ものだったんです。（財布の中で維持するの大変。。。添付写真？ 25年くらい前のまんま。）
もう20年ほど救急病院の有難さを忘れていた頃、
24時間の内に2回もお世話になることに。。。
深夜1時半ごろ突然の右脇腹痛。。。
冷や汗と共に、立ったり座ったり動き回ったり水飲んだりトイレに行ったり。。。よじれたり。痛み止め薬を飲んで2時間ほど経つと ？？？ なんだった？？？で4時ごろ爆睡。
朝普通に仕事して食事して、何事もなく。。。
深夜2時ごろまた激痛で1時間経っても変化なく、我慢できずに止む無く救急車を。。。
ポップコーンは飛び散らないように縛り上げられ救急病院へ。
この救急病院は、イタリアのメデイア王で主要民放3局を支配しサッカーチームの元オーナーで前アメリカ大統領を「日焼けして」と暴言吐いたかのお騒がせ元首相の病院。
設備は新しく綺麗で、救急患者用の部屋もカーテンで仕切られ。。。
けど薄暗く（隣でウンウン唸って看護婦さんに泣きついてるおばあちゃんはカーテン越しでもかわいそう。。。 ちょっと怖）
簡易ベットの上に医療用？と疑うゴワゴワ（鼻かんだら赤鼻間違いなし紙質）のペーパーをざっと引き、「寝ろ」と看護婦さんのぶっきらぼうなご指示。（2つ目の怖）
若い先生の診察・尿検査などなど。
さて採血、『事件』です。
ぺちゃくちゃ喋りまくるのは看護婦さんも。。。
見たことないこんな採血用小道具。左端の結構太めの針を血管に「ブチッ」と（音だけでもどんだけ太い血管用よ！）、右端に注射器を付けて採血。。。がセットしてなければ。。。
痛さも吹っ飛ぶ出血大サービス。（言葉通りです。）
看護婦は「私この針嫌いなのよね〜」と慌てることなく。。。（おおおーーーい！）結局こちらには一言もないまま。。。（・・・あのゴワゴワの紙を引きちぎって手から周辺を拭いてはくれましたが。。。：後で調べるとどうも違う目的用でした。。。）
その後、痛み止め用と思われる点滴（？）のおかげと緊張＋事件からの開放感で、痛みがなくなり、隣のおばあちゃんの唸りも。。。聞こえなくなり。。。Zzz
朝8時、叩き起こされ（お隣のおばあちゃんはどこかへ）
違う若い先生の診察、
「痛みは？」
「なくなりました。」
「よかったね。もしなんかあったらこの鎮痛剤を飲めばいいよ。タダであげる。診察代もタダだよ。」との暖かい押し売り言葉を頂戴し、
診断書と共にたくさんの疑問符と腕の傷と血の跡。。。
放心状態で病院を後に。。。仕事場へ。
夕方16時。
またもや襲ってきましたよ激痛。。。
いつも以上にちょっと長くないですか ？
心臓に悪そうなので、一休みしましょ〜
今日も最後までお付き合いありがとうございます。
—続く—
