イタリアでの仕事について、「お客様は神様ではない」「アポと会議」「ホウレンソウvs即断」「古風な上司」「表敬訪問の弊害」「隣国人のビジネス視点」「名刺交換」「夏休みと出荷」「悪魔の弁護士」など違いを話させていただきました。
前回の「展示会考え方」は訪問するケースでしたが今回は主に出展ケースです。
お付き合いのほどよろしくお願い致します。
国内で展示会に出展する場合、最終日はどんな過ごし方をされますか ?
「終わりよければ、全て良し」と終了時間過ぎても「お客様」に対応され撤収作業は終了後になさるのではないでしょうか ?
。。。イタリア人(特に)たちの考え方は違います !
イタリア企業が出店する場合は、BtoB(Business to Business:企業対企業)の商取引を重視し出展する考え方は前回ご紹介した通りで、BtoC(Business to Consumer:企業体個人)と考るのは少数派(BtoCも考える企業ももちろんあります)。如実に現れるのが最終日。
展示会終了が13時頃なら朝から撤収作業を始め、17時頃なら12時には撤収作業を始め、終了時間前にはブースは人も物も全て空っぽになります。
彼ら曰く、「ビジネスがしたい人は初日か2日目までに来る。最終日は大抵ブース出展者が暇つぶしにきたり、探りに来たり、一般人が「何かくれ!」と物乞いのように来てビジネスには繋がらない。時間の無駄だ。」
確かに、ブースにある物を何かしら獲っていく輩が多いのも大きな理由です。
お隣の大国の方々は学生風からいかにもバイトで雇われて系の女の子を使って(コピー商品を作るためにも)手当たり次第なんでもかんでも獲って行きます。
コノ手の被害は最終日だけでなく初日から行われるので毎日展示品やカタログは鍵付きBOXかホテルに持ち帰ります。複数で来て展示サンプル獲ってしまうので、ガラスケースに入れしっかり目を光らす必要も。
作業員のような格好した輩(アルバニア・アラブ系男)は電源設備のある荷物置き場に入って狼藉を図ろうとしますし、個人は食材・ワイン・展示サンプルをなんとかせしめようと・・・ (技術系のドイツのブースは面白いですよ。毎日終了1時間前になると酒盛りが始まります。最終日も)
そんな状況下。。。
日本から海外出展の経験があまりない企業には、リスクがいっぱい。
上のような輩が来ても判別できず、いろんなもの(個人のカバンから展示品まで)が強奪されることに始まり。。。
スタッフは、一般人か企業人か見分けるワザが見受けられず、片っ端から延々と懇切丁寧に説明されます。(時に訪問者が切り上げて逃げていくほどに。。。)
技術系の展示会になると県研究所などが「こんな技術を」とPRにやってきます。
(これが一番やっかい)
聞かれればどんなことでも詳細説明をしたがり資料を渡し。。。そして最後に名刺を貰って欧州企業だったりお隣の国の手先だったりし後悔。。。全ての情報がダダ漏れ。
この手の方々がおっしゃるお言葉は「大丈夫。特許があるから。」(◎_◎;)
欧州企業の方々は、「ガラパゴス日本原人」よりシビアで競争力と市場を良く知っている上に、(悪)知恵に長けております。
既存「特許」に抵触しないように提出されてた資料を研究し、自分たちが出す「特許」に抵触させるような方法を考えます。そこへありったけの情報を提供する輩はなんと呼ぶべきでしょうか ???
また困ったことに日本の企業は主要な国を抑えますが、欧州人たちは抑えられてない国に会社を作って製造販売し欧州市場を抑える方法を考えます。
建材や資材となると欧州認証機関から欧州企業が認証を取得するのとわざわざ顧客先が明確でない日本からの企業が認証を取得するのではスピード感も違いますし、販売スタッフ数も対応も市場を抑えられるスピードも。。。明白でしょう。
せっかく県下で輸出を目指す企業の足を引っ張るどころか、背任行為を率先して行い、「海外でもいい反応があった。」とふんぞり返ります。
素晴らしいカワズです!!!
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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