ナビやアウトラーディオ(カーラジオ)の泥棒事情をご紹介したところ、あんこ (id:heatrip) さまからコメント頂き、パリの自転車泥棒事情をご教示頂きました。
そこでイタリアの自転車泥棒。。。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
1948年公開され第22回アカデミー賞の名誉賞を受賞したイタリア映画『Ladri di bicicletta』(自転車泥棒:日本公開1950年)。白黒です。
なんともほろ苦い映画の題材も、当時から日常茶飯事だったのでしょう。
警察の冷たい対応も。。。
簡単に現金化できることとマーケットは欧州各地にあり、またその先の諸国へさばけることから後を断ちません。本格的なプロの泥棒は店に車を突っ込み大量に高級自転車を盗み、アマチュアや初心者クラスでも簡単に↑↓な感じに。。。
無残なパーツがポツンと不思議なアートか買い物を待つペットのよう。。。
どれぐらい盗まれるか ?
2013年 イタリア全土で毎日3000台盗まれ、大都市では1日当たり25台。。。
2016年 ミラノでは1時間あたり2台、1日で約50台、年間約1.8万件が盗難届けを出すと言われるものの、盗難届けを出さないケースも多く盗難件数総数は約5倍ほどあるだろうとも。
盗難種類や件数の多さのせいか忙しい仕事(=何もしない!)か定かではないけれど、映画の時代から警察の対応は変わっておらず。
「出てくれば連絡がある」との本気度ゼロの塩応対。(誰からとか説明もなければ、問い合わせ電話番号なんかもない。「電話してくるな」と言われたことも。)
防御方法は様々。。。
。。。ではなく。
最近有効とされるのが、民間企業Registro Italiano Biciによるナンバープレート。盗まれても判明できると言われるが。。。
「盗まれる前提」を嫌う人々の多くは、ロードレース用高級車をお持ちの方は日曜日グループで集まって走ったらまっすぐ家に帰って部屋に片付けるのが安全としてます。
平日通勤や買い物には盗まれても問題ない年期の入った接近時音で分かるボロッボロの自転車を使う方が多いですね。
そこで都市に登場して便利なのが、ミラノでは市経営のバイクシェアリング(BikeMi)。
1日 4.5ユーロ(600円弱)
1週間 9ユーロ (1200円弱)
年間 36 ユーロ (5000円弱)
使用時間1回30分であれば上記の定額内。連続して乗り続けると超過料金発生。(連続最長でも2時間まで。2時間超過3回すると契約終了になるので要注意)
ただ30分ごと5分の間をおけば(ちょっと買い物とかちょっとカフェとか)超過料金なし。
最近は電動アシスト(別料金)も導入され一層便利に。(時々ペダルが変に重かったり動かなかったりはご愛嬌)
自分の自転車を1回でも盗まれたらこっちの方が安全ですよね。
。。。ただミラノは石畳が多いのでご自身のお尻にしっかりクッションを着けてからが無難かと(^^)
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
今回の大雨皆さま大丈夫でしょうか。。。
参考資料