書いてる本人も忘れかけてしまうほど食から遠ざかっておりましたが、今日は食部門です。(お久しぶりです!)
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
ミラノの伝統的な料理といえば、ミラノ風リゾットですよね。
ランチだとオッソブッコ↓と一緒にも出てきますよね。
ミラノ風リゾットの始まりについて前記したんですが。。。
あの黄金色したリゾットの色付けってなにかご存知ですか?
ご存知の方も多いと思いますが、あの紫色花弁の花サフランの「赤い雌しべ」を乾燥させたもの。
イタリアでは、中部に産地が多くマルケ州・アブルッツオ州・ウンブリア州・トスカーナ州や南部のバジリカータ州にサルデーニャ島で栽培されます。
質にもよりますが、1グラムが15—30ユーロ(約2000〜4000円)で金の相場が現在約35ユーロ(約4500円)とほぼ同等の価値があるんです。(ビックリですよね。)
てなことで、「黄金」に対し「赤金」(Oro rosso)とも呼ばれます。
世界最大の栽培及び生産国どこかご存知ですか ?
実は、制裁国家「イラン」が生産量90%なんです。
シーア派の聖廟都市の一つマシュハドがあるイラン北東部のラザヴィー・ホラーサーン州で、日が昇る前に150花以上を収穫から雌しべの選別も含め延べ約40人が関わってやっと1グラムのサフランができるそうです。
イランのサフラン栽培は3000年以上前からで紀元前700年ごろには語源となる「Zar par ‘ran」(黄金の花を持つ)と呼ばれ、香料や調味料だけでなく染料や医薬としても使われ、現代ではアルツハイマー・ガン・パーキンソン・肝炎などに・・・と研究されてるようです。念の為、筆者は医者・研究者ではなく、イタリアで言われていることを記してます。変な民間療法を信じずにお医者さんにご確認お願いいたします。
サフランのおかげで2016年には同州のトルバテ・ヘイダリーイェ市にはサフラン取引のための銀行ができたとか。。。
忘れそうでしたが、サフランの世界総生産量は毎年300トン(3億グラム?!)の90%( x 4000円)の商取引があるんですよ。。。そりゃ〜銀行だって。
でも。。。制裁されてるはずですよねこの国。
・・・イタリア的見解「原産地証明のシールを1本ずつに貼れないから、まあいろんな道があるんじゃない。多分口にもしてるよアメリカ人も」でした。(^^;)
口にするで思い出しましたが。。。
「本物のミラノ風リゾット」には黄色い色付けと香りにサフランと味わいを深くするために牛の骨髄を入れてるはずなんです。。。
狂牛病問題の頃からこのリゾットに骨髄が入らなくなって久しくなり、一部のうるさい人々は、「それじゃあ 単なるサフランリゾットじゃん?!」との声もチラホラ。。。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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