今夏「地中海の珍味」や「野菜いっぱいのカポナータ」や「美味しいイワシ」や「ポモドーリ 1」をご紹介しておりますが、お楽しみ頂いておりますでしょうか。
今日はイタリアンでコレ無しには語れない「ポモドーリ」=トマトの「その2」生産量と収穫量が中心です。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
缶詰用トマトはどのように栽培されているでしょう ?
とその前に。。。
夏季収穫の地植えトマトの作付け面積は90,823ha(2006年)で平均収穫量は56.77トン/ha(2006年)。シーズン外の温室栽培は6,000ha。
全体の15%がフレッシュで市場に、85%がピールドトマトや濃縮トマトなど加工工場(約500万トン)へ。
主な生産地と収穫量は
プーリア州 (約1,750,000トン)
がダントツの収穫量を誇り、
次に多い地域は
カンパーニャ州 (約300トン)
ロンバルデイア州 (約340トン)
2州のダントツ度合いスゴくないですか?
イタリアの缶詰トマトのシールで見かけるあの「長いトマト」が、
サン マルツァーノ種(San Marzano)タイプ と
ローマ種(Roma)ともハイブリット種(Hybride)ともF1種ともいわれるタイプ
の2種類。
サンマルツァーノ種↑はカンパーニャ州で栽培され、収穫も特化されたDOP(原産地証明)でベスビオ山周辺が産地。1770年ペルーの副王がナポリ王にプレゼントした苗が火山灰のこの地に合ったとも言われてます。
一昔前のイタリアンのコックさん達から「欠かせない食材」として信仰してきましたが。。。高価(なだけ)です。 栽培が家庭菜園と同じ様に支柱立て、収穫が3段階(下部・中部・上部)と日数をおかなければならず人手もかかること・土地の栄養を全て吸い上げるトマトの栽培は3年に1回しか同じ土地に植えられないため「限定されて地域内」で畑の確保が難しいこともあり、栽培収穫コストが高い弱点と缶詰製造段階ではニュルッとしたあのゼリー状の部分(種と液体部分)があるため充填ジューズとの濃度のバランスが難しい弱点が重なりイタリア国内では、価格の割に人気のない商品。
フレッシュトマトの場合は、あのゼリー状の部分を英国でFruitflowと呼びグルタミン酸が豊富で血液のドロドロを防ぐため重要と言われてます。
トマトの濃縮感や甘みを重視するならイタリア人は夏料理にプチトマトを使います!
そこで、栽培方法簡素化と収穫増量と内部の種やニュルッとしたゼリー部分がない品種の研究開発がなされ(同時に価格抑制)、主に缶詰用長トマトの主流となっているのがプーリア州で栽培されているもの。
プーリア州で栽培収穫される主な品種が、F1/Hybride/Romano種と言われるタイプ。プーリア州では、他にも主に充填用濃縮ジュースに使う丸トマト(Tondo)も栽培されていますが2割強程度ほど。
長くなりましたねえ。
プーリア州での栽培と缶詰製造やエミリアロマーニャ州の種類などは、次回へ続きま〜す。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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