前回は地獄?!ワインでしたが、いかがだったでしょうか。
今回はドイツワインじゃないの ? 編です。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
別名Traminer aromaticoともラベルに書かれることもありますが、イタリア原産で一般的にはゲヴェルツトラミネール(Gewurztraminer)と呼ばれる美味しい白ワインです。
ヴェローナから北上し国境の町ボルツアーノを通ってヨーグルトの美味しいビピテーノを通ってオーストリアのインスブルッグに抜けていく渓谷。
トレンテイーノ・アルトアーデイジェ州ボルツアーノ(この辺一帯はイタリア語とドイツ語が併記される地域)の手前約60kmの村Termenoが原産のブドウ品種。淡い葡萄色をした房が特徴。
この村の名前Termeno→Tramin(ドイツ語)→Traminerと語源になり(Gewerzはドイツ語のスパイス=ワインに含まれる香りを指したそうです。)、12世紀にはこの地域で育てられ食用ではなくワインを造っていたとのこと。
その後欧州各地に広がっていき、今では一番作付け面積の多いのが、フランスのアルザスで約3,000ha、カリフォルニアとオレゴンで約1,300ha、オーストリアで約850ha、ドイツが約830ha、そしてイタリアの約570haでこの地区ではたったの150haしか栽培されていないため、今や市場でもマイナー、知る人ぞ知るワインに。(イタリアの別の栽培地域はフリウリ州)
一度でも飲んだら忘れられません。
薔薇(やグレープフルーツ)の香りは他のブドウ品種でもお目にかかれますが、唯一「ライチ」の香りと味わいを楽しめるのがコレ。
ワインなのに「ライチ」デスよ不思議過ぎませんか ?!
食前酒としても前菜から軽いパスタ料理そして魚料理まで合わせ易いデスよ。
ぜひお試しください。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
参考資料
Gewerztraminer(Wikipedia Italiana)