前回は赤のスパークリングワイン ランブルスコをご紹介いたしました。
いかがだったでしょうか。
ところで。。。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、スパークリングワインとシャンパン何が違うかご存知でしょうか ?
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
スパークリングワイン(英語)=発泡性ワイン=スプマンテ(イタリア語)になります。
製造方法によって2タイプに分けられ、
シャルマ(マルテイノッティ)方式
シャンパン(クラッシコ)方式
があります。
収穫→搾汁→1次発酵(アルコール発酵:液体内の糖分が酵母によって炭酸とアルコールに)までは一緒なのですが。。。
大雑把に言うと
シャルマ(マルテイノッティ)方式
大型ステンレスタンクに密閉して2次発酵(6ヶ月未満:通常15-20日)→清澄→ボトリング+打栓→出荷 となります。
シャンパン(クラッシコ)方式
アルコール発酵後、アッセンブラージュ(ブレンド)→ボトリング→瓶内2次発酵+熟成(15ヶ月〜5年 ルミュアージュ動瓶)→デコルジェマン(澱抜き)→ドザージュ(補充)+約3ヶ月熟成→打栓→出荷
シャンパンの方が時間と手間暇かかってますよね。昔は職人さんがPupitresのボトルを水平から少しずつ回して垂直にして酵母を瓶口に落ちるようにしてましたが、今は機械化で数百本単位のゲージごと回してます。
それぞれ特徴があって、
シャルマ(マルテイノッティ)方式
短期間で製品化し、ブドウ本来の香りを残しフレッシュ感が楽しめる。
泡は大きめ短時間で消えてしまう。
イタリアではプロセッコ・ランブルスコ・甘いアスティスプマンテなど。
シャンパン(クラッシコ)方式
パンの皮(イーストの香り)のような香ばしさで糖分が少なくキリッとしたドライな味わい。
泡はきめ細かく均一で長時間消えない。
こちらはフランチャコルタやフェラーリ(車メーカーとは関係ないブランド)
シャンパン(クラッシコ)方式は、17世紀の修道僧Don Pierre Pérignonがたまたま瓶内発酵したボトルを見つけたことから始まったのですが、現在も消費者と原産地を守るためフランスのシャンパーニュ地方産でなければシャンパンと名乗れず。イタリアはこの製法を「クラッシコ」と呼んでます。
シャルマ(マルテイノッティ)方式は、アスティ醸造研究所のFederico Martinottiが製造方法の特許を1895年に取得。 。。。も1910年フランス人Eugène Charmatが広めらたので、一般的にシャルマ方式として呼ばれてます。
リッターあたりに含まれる糖分によってドライから甘めの表記ラベルに。
3g/l 未満 : Pas dose / Ultra secco
6g/l 以下 : Etra Brut / Molto secco シャンパン系
12g/l 未満: Brut / Secco シャンパン系・シャルマ系
12g-17g/l : Extra dry / Morbido シャルマ系
17g-32g/l : Dry-Sec / Abbocato
32g-50g/l : Demi Sec / Gusto amabile
50g/l 以上:Doux / Dolce
イタリア産の炭酸ガス圧での区分けは
Vino frizzante (=Vivace) : 1-2.5 Bar
: バルベーラ・プロセッコ・ランブルスコ・モスカートダスティなど
Spumante : 3.0 Bar
: シャンパン系(クラッシコ)
フランス人の方が宣伝戦略行き届いてますよね。(ク〜 悔しい)
最後までお付き合い頂きありがとうございます。