皆さんは財布を落としたことありませんか ?
昔イタリア留学のためビザ申請に行く途中、とある電話ボックスの中に忘れた経験があったり・・・
イタリアに行っても買い物の途中で置き忘れたり・・・
日本の場合は近所の交番に行ったら・・・ちょうど届けてくださった方とバッタリ。大感謝大感謝。日本の素晴らしさを実感。
イタリアでは ?
カラビニエーリ(憲兵)の派出所に「盗難届」を作ってもらったものの・・・「ものが帰ってくることはないよ。」と醒めた口調で慰めの言葉はおろか・・・彼らにとっては日常茶飯事すぎなんでしょうね。
確かに帰ってくることはありませんでした(^^;)
そして33年間で見た駐在員・出張者・顧客・旅行者の数知れない盗難事件・・・
泥棒事情総集編⬇︎からいろんな盗難いついて過去記事でエピソートの多さをご覧ください。
イタリア国内で何か盗まれたら必ずカラビニエーレ(憲兵)・ポリツィーア(警察)で「盗難届」を作成してもらい取得してくださいね。
どんなものがどこで何時ごろ盗まれたか・・・事細かく。
これがあれば、カードの再発行(イタリア滞在時に再発行可能だったのはアメックスだけでしたが)やパスポートの再発行・飛行機チケットの再発行は可能になります。物品によっては保険でも。現金は対象外です(^^;)
日本で財布を落としたり拾って届けても余程のことがない限りニュースにはならないと思いますが、イタリアではありえへんビッグニュース。
今日のインターネットラジオのニュースでも取り上げられ、
33歳の無職の男性が裁判所の前で財布が落ちていることに気づき届け出た。
クレジットカードやキャッシュカードに加え金額にして約1万ユーロ(約126万円)の小切手や現金も含まれていたが、返礼が無い様に名前を伏せて市警に届け出たと。
中に入ってた身分証明書から紛失したのは近郊に住む71歳のご老人で市警が届けた。
と。
日本に住んでる皆さんには普通に写る美しいこの光景。
33年も彼の国に住んだ自分には、まるで太陽が西から上るような信じられない光景・・・
何にそんなに驚く?
少なくとも4つほど・・・
- 財布が帰ってきた
- 無職が返礼を期待しなかった
- 市警が仕事をした
- 市警が全額返した
33歳で無職は別にイタリアでは普通のことなのでこれに驚きは全くなかったです。
ナポリは戦時中「アメリカの軍艦さえも盗んだ!」と盗みに対するプライドの高い場所。
ナポリで泥棒の被害に遭わない様にするのは極めて難しい。と毎回身の危険を感じながら精神的に疲弊した体験の数々。
南イタリアでは仕事をしないのが彼らの日常・・・
イタリアではこんな話を夜の楽しいひと時を過ごす時に披露してくれます。
欧州で勤労で有名なドイツ人がナポリにバカンス に行った時、働き盛りのナポリ男性たちが大勢街中でカフェしてるのを毎日見かけるので、一人に声をかけ、
「君たちは40代ぐらいと見かけるが、どうして仕事してないのか?」と
ナポリ人は「逆に聞くが、どうして君は仕事をするんだい?」
ドイツ人「だって、美味しい食事や天気の良い場所でバカンスしたりしたいじゃないか!」
ナポリ人の手を広げ満面の笑みで
「ここには全部ある。なぜ仕事しなきゃいかん?!」
もちろん勤労な南部の人たちもいます。(多分・・・)
そして市警・・・ カモッラ(ナポリ周辺のその筋の方々。マフィアはシチリア出身の方々だけを指します。)が絶対的な力を誇り、ほぼその配下の組織で仕事をしないで目を瞑ってるのが彼らの仕事のはずなのに・・・
世の中変わりつつあるのかも知れません。
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今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
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