スカペーチェ(Scapece)はナポリの方言。
リグーリア州ではスカベッチョ(Scapeccio)ともエスカベチョ(Escabecio)とも呼んでます。
古代ペルシア帝国時代に存在し900年ごろ初版された「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)にも登場。
語源はアラビア語の「シクバック」が欧州人達には「イスケベッチ」と聞こえたらしく、これが15世紀ごろのカタルーニャ語で「エスカベチェ」となり、1525年スペイン語で初めて記されたそうです。
そして貿易で交流のあったイタリア各地の港町に広がって。。。
さて何でしょう?
いろんなタイプがありますが、大まかに言うと「食材を揚げた後ワインビネガーでマリネした保存料理」です。
「(食材) アッラ スカペーチェ」と「揚げてマリネした(食材)」料理とか。
「スカペーチェ ディ (食材)」で「(食材)の揚げ酢漬け」料理とか。
ポルトガル・スペイン・イタリアの各地で前菜として登場します。
食前酒のスプマンテやカヴァと一緒におつまみとしても!
ジェノバのあるリグーリア州では「スカベッチョ」と呼ぶのが一般的で、ひめじやイワシや小さな魚に小麦粉をつけてオリーブオイルで揚げて、ニンニク・タマネギ・ローズマリー・ワインビネガーなどに1日つけて常温で食します。
ナポリのカンパーニャ州でお世話になったご家庭ではこんな料理を教えてくださいました。
街中では魚だけでなく、ズッキーニを揚げてニンニク・ミント・ワインビネガーにマリネにも出会えます。
ナポリのイタリア半島の反対側(アドリア海側)のモリーゼ州に行くと、エイやヒラメやタコやイカに薄い衣をつけて揚げてワインビネガーでマリネするんですが、シンプルにサフランだけが入ってたり。。。
エメラルドグリーンの海サルデーニャ島では、南部で盛んな料理になって、グリーンオリーブの実も酢漬けになってこれが暑い夏にキリッとした白ワインのおつまみには最高!!!
シチリア島西部トラーパニに行くと同じ料理名の「スカペーチェ」はオイル漬けのツナに。。。この料理は別名「マッカローネ」とも呼ばれ「マッケローニ」(パスタの一種)とも間違いそうで。。。頭の中クチャクチャになりそうですよね(^^;)
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