Grazie a tutti !!!

みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

ナポリが危ないのは年越しだけじゃない?! ピザ屋だって・・・?!

毎週土曜日はその週にイタリアで伝えられる面白不可思議なニュースをお伝えしております。

先日イタリアの年越しの中でも「ナポリの年越し」が一番危険とご紹介しましたが、ナポリ発祥と言われるピッツァ店でも事件が発生。

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

ところでピッツァの系統っていろいろあるのご存知ですか ?

1.丸ピッツァ

だいたい直径30〜32cmぐらいがイタリアでお目にかかる普通の丸いピッツァで、お腹が空いてると2枚はペロッといってしまうんです。(・・・昔は)

こちらには2〜3系統あって、

1-1 ナポリ ピッツァ

もっちりした生地で、特に周りの土手のモチモチ生地が好きな人にはたまらない。

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1-2 ヴェネト系ピッツァ

お皿より大きいけど薄い生地で、サクサクのパッリパリ。

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1-3 どこでもある普通のピッツァ

これと言って個性のないどこでも食べれるピッツァ。

 

2.カットピッツァ

Pizza al taglio(ピッツァ アル タッリオ)と言って、その時々数種類を焼き上げてて、大体15x10cm大にカットしてくれ、店内外で立ったままや歩きながらコーラやビールを片手に食べます。

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3.揚げピッツァ

そして、パンツエロッティ(Panzerotti = 揚げピッツァ) ミラノでもランチ時間帯には(イタリア人の大嫌いな)列に並んでも食べる大好物揚げピッツァ。中からとんでもなく熱いトマトソースとモッツアレッラが口の周りを火傷させるご馳走です。

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ミラノっ子(?)たちのよく知っているのはドウオーモ裏にある長蛇の列を作るルイーニ(Luini)。

 

特大揚げピッツァが食べられナポリに本店のあるソルビッロ(Sorbillo)はドオーモ大聖堂周辺に3店舗も?!

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 それぞれの特徴はざっとこんな感じですが、改めて別の機会にそれぞれの特徴を詳細にご紹介するとして、今回の本題。(やっと)

 

   

 

今回物騒な事件があったのは、特大の揚げピッツアで有名でイタリア全土だけでなく世界中にピッツァ専門店を展開しているナポリにある老舗ソルビッロ本店。

 

5年前に不審火があり、店の周りには24台の防犯カメラを設置。

今回は2重の安全扉の外側に置かれた爆弾が爆発。店内には大きな損害はなかったものの事の重大さからイタリア共和国副首相マッテオ・サルヴィーニの激励訪問を受け、警察が全力をあげて犯人を割り出すと。。。

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 しかしここはシチリア島のマフィアと同じように手強いカモッラ内の縄張り争いも激しい地。。。 

日本ではイタリアの反社会軍団=マフィアと理解されていますが、実は地域でグループが分かれ呼び名も変わってくるんです。こちらも改めてお伝えしようと思います。

 

今回の事件の背景にあるのは、カモッラの縄張り争いとともに、イタリア語では「ラケット」(Racket)と呼ばれる「みかじめ料」を支払わない場合の嫌がらせが原因だろうと。

この爆弾を置いていった人物の冷静な行動が防犯カメラに捉えらており、走らず悠然と爆弾を置き、街中方面へ向かわず細道を登って行った様子からも誰かがその先でスクーターで待っていたんだろう。とても素人技ではないとのこと。

 

1月17日 ピッツァ職人たちの守護神サンタントウオーノ(Sant’Antuono)のお祭り時に街中でピッツァ職人が市民にピッツァを振舞うが、何事もないことを祈る。とはオーナーのコメント。

 

ナポリを見てから死ね。。。とは昔の人たちが言っていたこと。

ピッツァ食べてるうちに。。。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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