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イタリアのピッツァの種類 1 ナポリピッツァ

ナポリの年越し」の恐ろしさと「ピザ屋襲撃事件」をご紹介、ピッツァについてちょっと詳細にご紹介していきたいと思います。

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

先日の「ピザ屋襲撃事件」でイタリアのピッツァにいろんな種類があることをご紹介したのですが、今日はそのうちのモチモチの生地に特徴がある丸型ピッツァで有名なナポリ ピッツァについてです。

 

イタリア語でPizza =「ピッツァ」と発音するのですが、アメリカ語からか日本に行くと。。。ピザに(^^)

 

2007年にEUの「伝統的特産品保証(STG)」(=Specialità Tradezionale Garantita : ワインやオリーブオイルなどのDOPと同じ「原産地認定」と考えていただければ良いと思います。)に認定され、2017年ユネスコ無形文化遺産として認定されました。

 

1700年代前半(1715〜1725年ごろ)トマトソースのパスタとピッツァが庶民の日常生活に浸透している様子が記されています。お腹が膨れて消化にも良く庶民的な価格として世界中で喜ばれてますよね。

形状としては丸型で伸ばされた真ん中あたりは相当薄くて周りの「縁」が土手のようにふっくらモチモチしてるのが特徴です。

。。。結構「縁」を残す方も多いように見かけますが、実がここが「ナポリ」ピッツァの特徴なんです(^^;)

 

   

 

そして「伝統的な」ナポリピッツァは「マリナーラ」と「マルゲリータ」の2種類だけなんですよ。

 

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「伝統的な」ナポリピッツァの継承を目的に「真のナポリピッツァ協会(=Associazione Verace Pizza Napoletana)」や他の協会もあります。前者に認定されたお店は日本にもあるようです。目印になるマークは↑

 

「マリナーラ」は、トマトソース・ニンニク・オレガノとオリーブオイル

マルゲリータ」は、トマトソース・(乳牛か水牛)モッツァレッラ・バジリコにオリーブオイル

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「マリナーラ」はどの食材も保存が利き「船乗りたち」(=マリナーイ)が食料として船に積み込んでいたことから1734年ごろ命名されたとのこと。

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マルゲリータ」はサボイア家のマルゲリータ王女が1889年6月ナポリを訪問した時に、現存するピッツァ屋「ブランディ(Brandi)」のラファエル エスポージト氏が、イタリア国旗の色を模して献上。とする店のPR説。。。

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1858年の書物にはもうマルゲリータが登場しているとする研究家。。。

1830年の別の書に登場すると主張する研究家も。。。

 

マルガリータ王女が訪問以降ナポリ以外の地でも「ピッツァ」という言葉が浸透していく起因にはなったようですが。。。

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「ブランディ」は王宮・プレビシート広場から歩いて数分のところにあり、ナポリ人のショッピング街キアイア通り(Via Chiaia)から細い道を入って直ぐ左手にあるお店。

食後に探索気分でキアイア通りと反対に行くとナルドネス通り(Via Nardones)に行くのですが。。。お越しの折には、注意が必要です。

「そこから上には行かない方がいい。危険だぞ!」と注意してくれる人が。。。

路上で海賊版のCDを密売してる方からアドバイス頂戴しました(^^;)

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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