Grazie a tutti !!!

みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

イタリアで違いを感じたこと - 2 - 仕事関連 5

メーデーに相応しく(?)仕事話。

 

前回まではイタリア食品業界の仕事風景(仕事関連 1234 )で寄り道を散々致しました。(反省)

今日こそは「ホウレンソウVS 即断」(のはず)です。

 

おつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

 

仕事の初歩と言われる報告・連絡・相談。

「組織の血液」とも言われるらしいですが。。。

確かに新入社員の最初の数ヶ月は、指導として必要かもしれません。。。

果たしてそれだけでいいんでしょうか。。。

 

9年ほど商社に居たので、基本的な必要性は理解と同意します。

。。。と共にいくつか問題を感じます。

 

f:id:grazieatutti:20180404111256j:plain
 例えば、

日本からわざわざ「商談」に来たはずも、よく遭遇したパターンが、

 

「社に持って帰って、検討し返答します。」

 

当初はそのまま通訳しましたが、年を追うごとに「追記」が増えます。

 

イタリア語での言葉のキャッチボールは、表情はニコニコしながらも、目と言葉に感情を含ませ、投げ込んで来る球は直球のみ。それも剛速球ピンボール

 

イタリア人営業部長は、

「奴は何しに来たんだ? わざわざイタ飯食いに遠路はるばる来たのか?」

「商品をコピーするために設備も写真撮って覗きに来たスパイか?」

そして、

「毎年くっ付いて来るのに、お前は何やってんだ?」とこちらに矛先が向けられます。(しょっちゅう呼び出すくせに。。。)

 

何年来のビジネスパートナーであれば別ですが、初期段階の単なる「表敬訪問」は都合の良い時しか会ってくれません。他の重要案件があればキャンセルか延期もしばしば。「商談」であれば、向こうは「なんならレッドカーペットでも引こうか」と前のめりになります。わざわざ遠路遥々来てくれるわけですし「日本は経済大国で市場は大きいし、ビッグビジネスができる」と費用対効果を重要視し爛々とします。

 

ところが、日本企業は大きくなればなるほど、訪問+ホウレンソウ+資料作り+

(日本では普通の会社情報聴取も嫌いますし、マーケット情報や市場でのポジションや動向など全く興味を示さない企業も少なくなく、これらの情報収集はタダではありません。)+「稟議書」を作る時間+(転職)CMのように判子を押してもらう部署の数々・・・様子が『漏れず』時間は過ぎます。

 

稟議が通った頃(時には数ヶ月後)には、もはや営業部長は興味が薄れ提示したビジネスボリュームを見た瞬間、

「何日分だ? えっ1年分?! 町の中規模スーパー以下だぞ。」

 

ここから宥めすかし、「全知の神のお助け」も仰ぎつつ篭絡します。。。

まだこれは国内向けビジネス。。。(。。。愚痴の嵐でしたが)

 

面白くないんです。

海外でビジネスチャンスを逸してる気がしてしょうがないんです。

(憶測の域は出ませんが)せっかく開発した日本製品が、近隣諸国の「即断」企業に負けてるのが!!!

 

沸点到達なのでクールダウンします。。。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

 

—続く−