毎週土曜日は、イタリアを中心に欧州のいろんなニュースを拾ってご紹介しています。今週も。。。
この木曜日「人生の師たち」を書くに当たり、実はその日のラジオから流れた話題で「そう言えば、お世話になったあの先生凄かったなぁ」と。。。
そして、その時のラジオの内容が今日の話題「教育」です。
今日もおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
自分が過ごした日本の義務教育+αの期間は「穴埋め」や「マークシート」が多かったとほぼ上書き状態の記憶の底から当時を思い出しつつ、反面イタリアでは、隔週やってくる「小論文」と「口頭試験」に脅えたことを。。。
点数も日本は100点満点から1点ずつ減点で赤点やゼロ戦を飛ばす雄姿も。。。
イタリアでは、10点が最高値で、通常0〜5が赤点・6はボチボチ・7がよく出来ました・8は大変良くできました。9や10は別格。とてつもなく上出来の場合に10点満点を「ディエチ エ ローデェ」(10 e lode)と特別扱い。
イタリア的で面白いのは、それぞれにプラスやマイナスがつくところ。
例えば、5+++とか6 −−−てな感じ。
いくら5にプラスがついてもその試験は、赤点。
6にいくらマイナスがついてもとりあえずなんとかギリギリOK。
なかなかユーモラスな採点方法だと思いませんか。
上の
5の場合は、「今回はやっぱりダメだけど、次回頑張れ!」
6の場合は、「今回はしゃあないけど、次回は。。。わかってるだろうな!」
と、ソフトに生徒を鼓舞する教育方法。
9月から2学期を迎える日本と違い、5月期末後「長い夏休み」を終え、9月から新学期を迎えるヨーロッパ。
アドリア海側のペーザロ(Pesaro)にあるキアーラ・ルビッチ小学校(Scuola primaria Chiara Lubich)では、ウルビーノ大学の研究と協力を受け今期より、「2クラスの41人に対し、年間途中で生徒に点数で成績付けをしないこととする。」とジュッリオ デ ヴィーヴォ(Giulio De Vivo)先生が取材に答える。
理由として、
「子供達は時に、悪い点を取ったのはダメ人間であると同一視し、努力が不十分であったとは理解できないことがある。我々教育者の使命は、子供達がどんな犠牲を払っても良い点を取ろうとするのではなく、彼らが最善を尽くす状態を自ら作れるように手助けることである。」
そして、
前期の成績表は無く保護者面談のみ。その折「成績評価」ではなく、子供の「才能」や「適性」について将来の方向性を相談する場とし、学年末に後期と総括成績を伝える。とのこと。
過去3年間同様の試験期間を経ることで、今回正式に導入することを発表。
従来の教育方針よりも子供たちが自分たちの能力を信じクリエイティブになっている。自分たちで考え創造する基盤ができれば、地元に愛着を持ちながら産業も起こせる下地が作れると思う。とのこと。
先生達にもスキルがそれなりに必要になってきますよね。
教育。。。教え育む
国によって、考え方が色々違いますね。
もう小学校入る前から「パワハラ+差別=育ハラ」ですもんね。。。どっかの国は。。。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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参考資料