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イタリア料理 ベーシック 3 パスタ(パスタシュッタ)

先日、イタリアで違いを感じたこと – 3 – 日本食 で、

イタリア人の固定概念からスープパスタは。。。と申し上げ。。。

 

フェイクニュース』と思われた方も多かったのではないでしょうか。

 

そこで、その理由をご紹介したいと思います。

 

Pastaは、麺類の総称だけでなく『Pastasciutta』 (パスタシュッタ)の略語で、スーゴ(ソース:トマトソースなど)や各食材と合わせた麺類(ショートカットパスタやスパゲッティのようなロングパスタ)料理も指します。

 

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その『Pastasciutta』は、pasta(パスタ) とasciutta(水気のない)を組み合わせた言葉なんです。 イタリア人の固定概念では『水気のないパスタ』と『スープパスタ』は同義語にならない理由がここに。

日本ではざる蕎麦もおつゆの蕎麦も蕎麦として同カテゴリーなんですけどね。

 

このパスタ料理特にロングパスタに限って言えることが、一般的には魚介類には径の細いものを使い、冬の肉系には太目を使うことが多いんです。(日本だとロングパスタの比率が高いですが、イタリアではショートカットパスタの比率が断然高いんです。)

 

イタリア国内でも大きく違うのが「アルデンテ」(= al dente : 歯ごたえある)の感覚。

 

場所によっても人によっても食材によっても不便な現実が待ってます。

 

パスタに関して、

ナポリ周辺から南部に行くとアルデンテの相当手前でバリボリよりはマシだけど。。。

北に行けば他国に近づくと、アルデンテはもうどれぐらい前に過ぎましたかね?と思うほどに。。。

 

これがリゾットになると、

フランスに近いお米の産地ピエモンテ州では、半ナマどころか周りの透明部分より内側の生の色が大きくハッキリしてガリゴリ、南に行くと雑炊の手前ぐらい。。。

 

それぞれの習慣と食感・・・空腹具合(不安感?)によって。。。でしょうかね。

 

日本の炊飯器って賢いですよね。

 

そしてパスタは深皿に盛りますが、リゾットは平皿に盛ります。

と言うのも、ホテル学校時代に教わってびっくりしましたが、できたてのリゾットは熱すぎで、冷ましやすく広げやすい平皿なんです。(イタリア人猫舌です!)

ズズズとかフーフーとか音を立てる食べ方は『NG』です。(お蕎麦やラーメン食べさせると。。。面白いですよ)

 

あっ そ〜だ !

この時期こんなリゾット料理はいかがですか ?

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          Risotto alla fragola                                         Risotto all’arancia

   イチゴのリゾット                    と   オレンジのリゾットです。

 

個人的な好みを言うと。。。

  それぞれ別にして食べたい。。。(小声)

 

ご主人、 

白米の上にイチゴ乗っけない方が。。。

いちご大福の親戚かもしれませんが。。。

春の陽気でも。。。

 

お子さんと奥様の目が目玉焼きより大きく。。。

 

 

今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 

 

参考資料

Pasta