8月ももう後1週間を切り、お子さんと一緒に宿題と格闘されている皆さま、家族サービス疲れで「学校再開まで後一息」と最後のパワーを振り絞ってるお母さま、義理のご両親疲れで一人夏を切望される方々。。。夏ももう終わりですね。。。
イタリアの夏休み事情は「出荷事情」「学校休暇」「泥棒事情」「海〜!」などでご紹介してきました。今日は有給休暇について。。。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
さて、先日運転中にあわや事故を起こしそうな話題が、
某大手企業支店長による「正解で有給チャ〜ンス」。
出題ミスに「残念ながら全員ハズレでした。よかった。よかった。」のコメント。
「やれやれ」と感じた方も少なくないんじゃないでしょうか。
未だに従業員を丁稚か奉公人と考えているんでしょうか。。。
人間は自販機=機械ではないこともわからない支店長 ?!
労働基準法の改正により2019年4月1日からは有給休暇は最低でも5日以上有給の消化を義務付け(年10日以上の権利を保有する従業員に対して)。有給休暇の義務化に違反した場合は、30万以下の罰金。
とのことです。。。
結局は上からの訓示を受け賜わり、上(会社)とその上(国)の談合話で、下々(従業員)は蚊帳の外。感ではないでしょうか。。。。
そこで、人間味溢れ「個人生活」を大切にする彼の国イタリアは ???
弁護士・TVアナウンサー・消防士・教師・医師・交通機関(バス・地下鉄など市営交通・タクシー・鉄道・パイロット・管制塔などなど)・・・権利を持った人たちは「権利を主張するために」2-3日程度は「腕章仕事」ではなくガチでストライキします。一般市民は不便と思っても理解。
従業員は業種別で期間の違いはありますが、毎年最低26日の休暇の取得(art.2109 del Codice Civile & regorato di D.Lgs 66/2003 e D. Lgs 213/2004.)を法律で義務付けてます。
「仕事の疲れをとり休息し、エネルギーをチャージする」=Ferie(休暇)の一部は最低でも連続2週間分の日数を取得すること、同年内に消化されない日数は18ヶ月以内に消化すること、消化されない場合は従業員に還元(支払う)することも。
これ以外にも、子供の送り迎え・病院などで時間単位の休み(Permessi)の取得も認められています。(従業員数15人未満88時間・15人以上104時間)
どう思われました?
労働に対して「企業」と「個人」の関係が明確ではないでしょうか ?
イタリア人働かな過ぎ?? 日本人働き過ぎ ???
客観的に見れば国や大手企業を見る限り、これがベストなシステムとは言えないでしょうが、少なくとも(少額の)違反金を上納するのではなく各従業員へ還元しろ!とのお達しであれば、有給休暇も取りやすくなるのでは。。。
アレッ?!・・・てことは現状国も社畜を認めてるってこと?
労組組合員が喜ぶ様な案じゃありませんか? お世話になってる政治家さん???
イタリア人は還元金のために休まず働くでしょうか?
イエイエ。ほぼみんな休暇と時間単位の休みは消化します。
これはあくまで従業員向けの話。。。
(経営者や)個人事業主や24時間労働の主婦には適応されません。
どこの国でも差はない様です。。。残念ながら。。。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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参考資料