イタリアで仕事する上で、日本と違う習慣を色々とご紹介してきましたが、今日はこの時期になると日本人がピリピリし始める内容です。
おつきあいのほどよろしくお願いいたします。
ミラノ在の商社勤務時代は5月下旬に、従業員の夏休みが被らないように勤続年数の長い方から若造へ「夏休み予定表6月〜9月」が回り、自分の休暇予定期間を申告。ほぼ100%受理されます。(通常13人の会社でしたが8月頭からの3週間は2人になる日本では考えられない珍現象も。。。7月末ごろ書きたいと思います。)
法制上の詳細は置いて一般的な認識として、イタリアでは最低で14日連続(2週間分)のFerie(休暇)を含み年間4週間分の有給休暇が権利保障されてます。もし有給休暇が「消化」されない場合は、翌年1月に消化されなかった時間を従業員に支払わねがならないため、経営者から取れる時に「完全消化」するよう伝達されます。
多くの場合は、8月に休暇を取るため、「仕事や荷物の出荷」が8月1ヶ月は完全に機能せず、前後15日ぐらいはほぼ機能しません。 運送会社の方々は本当にご苦労様です。思い出しても大変感謝しております。
1回でも経験した日本人なら、「出荷を前倒しして7月中旬までに!」と決意を持って戦略を取りますが、仕事熱心なイタ公ども(愛情持ってるでしょ)、そうでなくてもボーッとし易くおしゃべり大好き体質の人間が夏休み前いつもの数倍の仕事をこなそうとは。。。相手はイタリア人です。
イタリアの学校が終業&夏休みに入り、元気いっぱいの子供が家に居ても。。。でそれぞれのバカンスに母子が出かけ親父は独身貴族を過ごすシーズンが始まると前記しました(別荘保有率は明確なデータ不足で未だ調査中です。ゴメンなさい。)が、この時期に親父もバカンスをとるケースが。。。
Forte dei Marmi from the sky || Kat Caprice
イタリア企業は責任分散グループ型ではなく単独責任型が多く、担当者のみが責務を負いキャリア(+転職)を積んで行く(高給取りになって舞い戻ってくる)ことが多く。。。
1・2日の有給なら問題ないのですが、休暇で不在でいつ帰ってくるか不明と言われると商品の出荷が。。。
根本的に違うのがココからです。顧客が困っても電話口の同じ会社のスタッフは、
「Mi dispiace, non èil mio lavoro !」
= 残念だけど、それは自分の仕事でない!
悪友どもから日頃教示されたカラフルな罵倒を実践する時。。。
(余りに過ぎて自社社長に「うるさい!」とお小言もいただきましたが。。。)
こんな時でも、イタ公どもは絶対Mi scusi = I’m sorryと辞書にあっても使いません。
(自分の責任を認めてしまうことになるから。。。)
深々と(時間まで計測され)頭を下げて謝る習慣とは。。。
やっぱり違いますよね。
イタリア物をネットで購入する折のアドバイスです。。。
「「「 7〜9月頭は止めましょう 」」」
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。