イタリアのトマトについて「ポモドーリ1」「ポモドーリ2」でチョイ歴史や生産地やトマトの種類について触れましたが、お楽しみいただけておりますでしょうか。
今日はあの丸くない「珍しい長い」缶詰トマトについてです。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
前回の「ポモドーリ2」でご覧いただいたダントツの生産地プーリア州は広大な農作地が広がり、小麦・ビーツ・トマトを3年周期で栽培。この地で栽培されているのがローマ種(Roma)ともハイブリット種(Hybride)ともF1種ともいわれるタイプ。
写真をご覧になって不思議な感じをされた方もいらっしゃるかもしれませんが。。。
支柱を立てずに地面に這わせます。雨がほとんど降らないこの地区は大型の自動給水システムで水やり収穫前に止め、根っこから引っこ抜きガサガサっと振って実を地面に落とし、炎天下の中時給1.90ユーロ(約250円)で収穫されます。(レベルにもよりますが国内の一部ブラック企業話が多少色褪せて見えるような。。。)
そのため、皮が裂けないようにカビに強く収穫量が良い品種にドンドン改良されてます。そしてあのゼリー状の部分も充填ジュースとのバランスが難しく「製品」としての均一性の妨げになるのでありません。畑で長いトマトを生でかじっても瑞々しさゼロ。味もうっすら「あ〜トマトね」ぐらい。。。(美味しくない)
この収穫されたトマトは、「昔からある」(イタリア的表現)缶詰加工工場へ大型トレーラーに乗っけられて高速道路を通って半島反対側の地中海側のカンパーニャ州へ約250km。。。途中色んな事件が起きます。
通年、大型トレーラーが高速道路を週末(土日)走ることを禁じられているイタリア。特に7月8月は規制が一層厳しくなります。(仕事より個人の休日が重視される国!=これが観光立国です!!!)
山越えも多い高速道路A16号線はこの期間以外なら2時間前後で行ける行程が4時間ぐらいかかることも。。。配送中のトレーラーの後ろでは、ポロポロ馬か牛の◯のようにそしてアスファルトで煮詰められ色んな虫も集まり、バカンスと重なり渋滞になると一層芳しくなり幸せ気分倍増。。。
さあ無事 加工工場にたどり着いた味のないトマトは一体どうやってあんなに美味しく加工されるんでしょうか ???
次回へ続きま〜す。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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