先日「ラザーニャ」について、多くの方が「ミートソースと白いソースのあの料理でしょ?」と理解されてることが判明。 そこで。。。
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
「ラザーニャ」の語源は古く、古代ギリシャではラガノン(làganon) 古代ローマのラテン語ではラガヌム(laganum)「だらんとした柔らかいもの」を指す言葉と共に長方形や正方形に大きめにカットしたイタリア最古の生のパスタ生地を指します。これから長い歴史を経てマルタリアーティやタリアテッレ(フェットウチーニ)やパッパルデッレやラビオリなどにどんどん広がっていったのです。
古代ローマ時代ユリウスシーザーと同時代のラテン文学黄金期の有名な詩人オラツィオ(ホラティウス)が紀元前35〜30年に書いたサティラ(Satires : 風刺詞)で「ポロネギとひよこ豆のラザーニャ」(porri et ciceris laganique)を家に帰って食べる様子も描かれています。
また同時代アピーチョ(Apicio : マルクス・ガヴィウス・アピシウス)が著者と言われる料理本デ レ コンクイナーリア(De re conquinaria : アピシウス)の第4章パンデクテル(Pandecter)の第2項にも登場します。
・・・と従来信じられて。。。
もあれば、前者はニョッキじゃないか? 後者は現在のスパニッシュオムレツの一種じゃないか ? とも言われてます。。。
6〜7世紀の神学者(後期ラテン教父で最重要人物)で三十年以上セビリアの大司教を務めたイシドーロ(San Isidoro de Sevilla : イシドールス)が記したエティモロジエ(Etymologiae : 語源)にもラガヌム(Laganum)が登場、ここではまず生地を茹でてから揚げるとされてます。 (アジアはヨーロッパとアフリカの上にあったらしいですよ?!知らなかった〜)
14世紀のナポリ王朝時代で著者不明の手書きレシピ本(Liber de conquina)の第3章にラザーニャ(Lasanis / lasanas )は、「生地を指3本分の幅で四角にカットし茹でて粉チーズをかけて食べる。」と登場。
この辺りになってくると簡単に想像できる食べ物ですよね。
頭に描かれているあの「ラザーニャ」を使ったオーブン焼きパスタ料理の材料は。。。
園芸用にナポリに着いたのが1503年と「トマトその1」でご紹介し、パスタのソースとして普及したのが「フォークの歴史」でご紹介した1600年代。
白いベシャメルソースは「お」フランス人のお陰で世界中にフランス料理の基礎として広められてますが、フィレンツエのメディチ家のカテリーナが1547年フランス王アンリ2世に嫁いでから伝授されたもの。トスカーナでは「サルサ コッラ」(Salsa colla)としてもうあったんです。
いつもながら前置きが長いですが、あの「ラザーニャ」については次回〜(^O^)/”””
他国に起源がありながら自分の国のもののように喧伝するのはどっかの国も。。。
「お」っていろんな漢字が当てはめられますよね(^^)
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
今週もお疲れ様でした。3連休の皆さま\(^o^)/
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