先週日曜日の「旅行中の泥棒話&対策」続きを考えていたのに。。。
ちょっとそれどころでない出来事が。(だからイタリアはやめられない!)
今日もおつきあいのほどよろしくお願いいたします
あのジェノバの「落橋大惨事と不手際さ」にその後の「ドタバタ劇」を9月6日にご紹介。舌先の乾かぬ内に。。。
9月7日ジェノバでは、リグーリア州主催(交通省副長・ジェノバ市長参加)の新橋計画発表会がマスコミ向けに行われ、州知事Giovanni Totiは、
“2019年10月遅くとも11月には新しい橋を完成させる。新しい橋は鋼鉄製で今回の悲劇のシンボルとして1000年耐えられなければならないだろう。”
なぜ大惨事が起こらないと? 危険信号のあったの段階でなぜ動かぬ ?
鋼鉄製だったら1000年ホントに耐えられるのか? 誰が保証するの ?
解体+設計+製造 込み込みで1年ちょいで完成 ホント???
などなどツッコミどころいっぱいな大風呂敷を広げました。
“Aspi(=Auostrada per l’Italiaイタリア高速道路運営株式会社)とFincantieri(フィンカンティエーレ社:トリエステに本社を置く総合造船グループ)と設計にはスター建築家(Archistar)が組んでコンソーシアムで取り組む。”
とフィンカンティエーレ社CEOのジュゼッペ ボーノ(Giuseppe Bono)氏が豪語。
そして紹介されたスター建築家。。。
?! ドン引きである。
驚くことに「ドタバタ劇」でチョイと名前を挙げた建築家が登場 ?!
一体どうやって耐久1000年規模の橋を設計するのか ???
。。。開港25年経たずに冠水するような空港を設計した方が ?!
その任務を任す州知事もAspi社も。。。本人もFaccia di culo (意味はこちらをご参照ください。)である。
建築家は「プラスチック模型」と共に一人だけジャケットもネクタイもなく参列。別にネクタイもジャケットもないのは問題ではない。フィアットグループ総帥 故マルキオン氏もトランプ大統領と会談時にネクタイもせずセーター姿だったことでも有名なイタリア変人たち。
これでおしまい ?!
いえいえ この程度では、イタリアン笑劇は終われません。
クライマックスはこれから。
最後に集合写真を撮ろうとした時。。。
まずはご覧になって下さい。
建築家のスタッフがプラスチックで作ったモデルを崩壊させた輩が。。。
持ち上げようとした方は、Aspi社CEO ジョバンニ・カステッルッチ(Giovanni Castellucci)氏。
声の主はどうも州知事らしいが“ Porta fortuna ! ”
ポルタ フォルトウーナ(=幸運をもたらす!)と。
。。。多分モデルが壊れたから本物は壊れない。とラテン的願望でしょう。
この国には「ケチがついた」とか「2度あることは3度ある。」などと言うへそ曲がりはいない。
マスコミも発表速報ニュースの最後に、「ちょっとしたアクシデントで模型がバラバラに壊れた。」とは触れたものの。。。
ビデオをご覧いただくと違和感を抱かれなかったでしょうか ?
イタリア人は謝らないし、絶対自分の非を認めない。
追求する方も知ってるのでもワザワザ突き詰めない。
今回最大の教訓。
「壊したものが謝らずとも、壊されたものが手を差し伸べ和やかな雰囲気づくり。」
この大人な振る舞いだけは真似ねば。。。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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参考資料