Grazie a tutti !!!

みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

イタリアで違いを感じたこと - 4 - 医療機関 1

海外旅行や長期滞在などで不意に襲われる病気や事故など規模の大小に関わらず、言葉の問題やお金の問題などなどで不安に感じられる方も多いかと思います。

 

出国前に是非治療費をカバーしてくれる海外旅行保険に入っておくことを心からお勧めいたします。できれば番号も控えておかれると良いと思います。

 

イタリア人が受ける医療機関には公的な病院とプライベートな病院(及び診療所)と大きく分ければあります。

 

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通常、居住地近くの診療所の先生に「ファミリードクター」になってもらいます。

お子さんが小さい頃には特に突然の発熱など夜間診療で来てもらうこともあり必要です。

 

2015年の段階で一人の先生に対し、各自治体が良好な関係とした人数が登録者数1000人で1300人までが認められました。(ミラノが州都のロンバルデイア州では1300人。ローマが州都のラツィオ州では1000人)最悪な環境と言われるのが1500人とされています。(1800人になった過去を踏まえ)

 

簡単に想像できますが、優秀な先生の枠は常に満杯。長期滞在の外国人がその枠に入るためには、コネ技か既存の患者さんからの紹介しかありません。一般的には市町村役所でリストをもらって枠のある先生に問い合わせます。(外国人を面倒くさがる先生や枠をたくさんお持ちの先生は新人のケースが多く。。。) この優秀なファミリードクターから所属する病院(公的病院と自身の診療所を掛け持つ先生は多いです)で専門治療を受けるのが、ある程度以上の裕福なファミリーの流れです。(本当に裕福なファミリーは家族の中に誰かが先生だったり、高級なプライベート病院へ)

 

ちょっと苦しい家庭では、公的な病院に行きます。が。。。

南部では朝5時ごろダフ屋が整理券を販売したり、ベット数が足りず廊下に簡易用ベットで数日放置されたり、レントゲン3ヶ月待ち、白衣と医療用の靴を履いたままタバコを吸いとコーヒーを飲みに外に行く先生など。。。ストライキの項でも触れましたが、先生も看護婦さんもストライキします。

 

TVの風刺番組が現場での複数インタビューを入れながら、フェイクニュースでない想像を超えた現実を取り上げます。

 

(いつもながら)

前置きが長く、個人的にどうしたか ?

 

ホテル学校時代、同級生が実習中に人差し指と中指の間をフルーツナイフで切り大量出血。なぜか救急病院に付き添いを命じられ。。。

 

医療室から長い廊下の手前にある待合室で

耳元で叫ばれたかと思うほどの大音量の悲鳴。。。

後から聞くと「麻酔は全くされず縫合された。」とのこと。

医療費はタダ ?!(5年経っても人差し指付け根に支障があると。。。)

 

この事件からの教訓

「病院はどんなことがあっても絶対無縁!」

「最悪は帰国」

「できればなんとか這ってスイスへ」と心に刻み。

 

親に大感謝しつつ、バカはなんとかと自分に言い聞かせた日々。

腹痛は日本から持ってきた薬。熱や風邪は薬局で市販薬と爆睡。

この市販薬がゴッツイ体の欧州人向けゆえに、とんでもない速効力なんです。

 

しかし年月の経過には逆らえません。

自分が一日の内に2回も救急病院にお世話になるとは。。。

そしてその時に見た光景・・・

 

あっ もう相当長くなりましたね。

 

本日も長々とお付き合いいただきありがとうございます。

 

よい週末を〜〜〜 /”””

 

                                     放置する輩ここにも現る

 

— 続く —

 

 

参考資料

Medico di famiglia