仏閣建築でない限り伝統的には「木材+紙」から現代では耐震化で100年前後かコンクリートの耐久性で50年と言われる「耐震+建て替え」の住環境が普通の日本ですが、イタリアは基本的に昔から残ってる「石」造りの住環境。
今日は住環境の違いについてお伝えしていきたいと思います。
おつきあいのほどよろしくお願いいたします。
日本では地上階が1階ですが、イタリアはPT(=Piano terra=地上階)で、1階は日本の2階に当たります。
不便な生活を楽しみ始めたペルージャの住環境は、初めて入った下宿部屋は3階建て(日本で言えば4階立て)の地上階。部屋には北向きで陽も入らないこんな感じの鉄格子の入った窓が1個あるだけ(最初牢獄か?と)。石壁の厚さは、窓の周りだけが50cmほど凹んでましたが他の壁は少なくとも1mはある感じ。どんなに外が暑くても中はヒンヤリ。(古くて天井も高くて広いと。。。薄気味悪さが倍増)
チリ人のちょっかい君に「いつ建てたか知ってる?」にも「おれの人生に関係ないから知らん」と一蹴。
ペルージャには古代エトルリア時代の門も有名ですがメインストリートで一際目を引くゴシック建築のPalazzo dei Prioriも地上階は1293年から建て始め最上階の建設終了した1443年までに影響を受けた外壁は歴史を感じます。
2ヶ月経たずとも喋れない余りに鬱になりそうで引っ越しを決断。外国人大学から歩いて2分の部屋は、南西向きの窓に緑の鎧戸でその先は年季の入った瓦屋根と夕陽いっぱいを楽しめる最上階。ホームシックになりかかりが「満喫」へ。小さな1LDKで確か家賃が2万円ぐらいだったかと。
そこに待ってたのは日本では考えも及ばない。。。
「ピサの斜塔」の大理石の階段でさえ、長年使われるとこんな感じに変形します。
普通の住居の階段でさえ下り最優先。。。
ましてやレンガ製階段の変形度合いは。。。
部屋から出た瞬間「わッ」の声と共に下の階の踊り場までお尻で降りた方も。。。
靴裏が革よりもゴム製で観光されることをお勧めいたします。
住環境の違いと言うよりも、無頓着・無責任の極みだったかもしれません。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
参考資料