イタリアで使う時に気をつける方がベターなお名前や言葉について前々回と前回触れました。自分の意思をハッキリ伝えないと異星人扱いされる件や安全かつ潤滑な会話方法、女性は全知全能の神様であることも。
今日はその全知全能の神様がお使いになる「魔法の言葉」です。
本日もおつきあいのほどよろしくお願いいたします。
イタリア男を優しいとかモテ男とか世界中でよく言われますが、あんだけ秒速で変わる秋の空(ワガママ・好き勝手・身勝手)を満足させようと手を替え品を替え、日々(「秒々」単位でした)頑張って全知全能の神様を飽きさせないように相手していれば、日本に居た悪友が「赤子をあやすより全然簡単」とのたまってました。
・・・ミラノからヴェネツィアに向かう高速に乗ってすぐ2分と話しかけなかった時、彼女から「私のこと嫌い?」と「技の催促」をされたことが。。。
付き合う段階でもはや力関係が明白になり結婚してしまえば、位置関係は決定的。なんとか楽に異性にモテたいと向く方向は娘、溺愛します。
溺愛→必要以上の甘やかし→全知全能のチビ神様の下準備→次世代の全知全能の神様出来上がり。
父親自ら次世代の男性の敵に。男とはなんと愚かな生き物でしょうか。
さて、このチビ神様が何か買って欲しい時やして欲しい時に使い始める言葉が、「per favore」(ペル ファヴォーレ)
辞書には「すみません」とか「恐れ入ります」とありますが。。。
会話ではお願いやおねだりする折「実はちょっとお願いが・・・」に近く。「あなたのご好意を請いたい」とした手に出る振りも結果を求める時に使われます。
小さい時からこの「魔法の言葉」の効用を体得し使い慣れているチビ神様が10代前半でアクセントのつけ方も撫で声も誠に上手になり(味をしめ)、どんどん使い方が上達するのは明白。
大人になって、電車の中で棚にトランクを載せて欲しい時も、物をとって欲しい時も、会計をして欲しい時も、この言葉を足せば僕と化した辺りの男は途端にニコニコしながら無いシッポを振って俊敏に行動してくれます。(パブロフの条件反射と一緒)
朝市や個人商店ならば、場合によっては果物や野菜が数個増えたり、お肉やサラミやチーズだってちょっとお得になる現象を垣間見ます。
これを僕同士で使わないと険悪な雰囲気にもなりますし、振り向いてさえくれないこともあります。例えばバールでコーヒーを頼む時。「カフェ」と言っても振り向くそぶりもない店員へ「カフェ、ペル ファボーレ」と頼むと必ず「SìSignore」と返答し作業も機敏に。さながら「Yes, Mister」ってオーダーしただけなのに敬意まで払ってニコッと共に出してもらえます。
こんな便利な言葉を使わない手はありませんよね。
是非 イタリアにお越しの折には、何か頼む時に付け足してみてはいかがでしょうか。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。