自分は何者か ?
自分をどうやって創っていくのか。。。
子供の頃の身近な家族だったり親類だったり、はたまたアイドルだったり。。。学生時代や社会人になってから出会った人、過去の偉人や読んだ本の登場人物などなど。。。
いろんな局面で「こんな感じの人になりたい」と目標になる人が登場した経験ありませんか。今日は個人的にお世話になった方々「人」についてです。
お付き合いのほどよろしくお願い致します。
海外に出ると変な強迫観念(?=自他による自分への期待とプレッシャー)・不要な情報(その年頃には。。。)の嵐から解放され、自由に考える時間が増え、自分再発見と出口の見えない迷路に陥ることも。。。
出会う人のタイプや考え方の幅も多種多様。。。
そんな中で、「こんな感じの人になりたい」と自分形成の参考になる方々と出会えることがある(逆のケースが多いのも現実)。
そんな中の一人が、ホテル学校時代の「イタリア語」の当時60代の先生。
外人のための学校のイタリア語授業ではなく、イタリア人のイタリア人のための授業。日本的に言えば「国語」と「古文」の授業で、古代から現代までそれぞれの時代の文学作品についての授業。
授業が始まると、
「今日は教材の何ページから何ページに書かれてる作者と作品について。」
と本も開けず・読まず。生徒に向かったまま鬼瓦のような顔が、時に高揚し真っ赤になり、泣き顔になり、笑顔になり、身振り手振り作者や作品の役柄を一人数役演じながらバックグラウンドも含め、躍動感・臨場感を持って「大声」で教えてくださる授業は、さながら1時間半のワンマンライブ。(最前列は唾のシャワー付き拷問ライブ)
居眠ったり、別のことを考える間も無くものすごい勢いと声量で生徒全員を引き込む授業進行は、あっという間に毎回終了。
この先生のせいではないが、恐ろしいのが口頭試験と筆記試験がそれぞれ隔週でやって来る(つまるところ毎週筆記か口頭の試験がある)。だいたい1週間分の授業は教科書(A4サイズ)50〜70ページ分。先生のライブ内容と本の内容をしっかり理解し、作者について・文学作品について・作品の比較・作者のバックグランドなどなどを筆記なら与えられた題材3つに対して「小論文」形式で1時間半内に回答。もちろん「正しいイタリア語文語体」で。。。
まだ本格的にイタリア語に触れて間もない留学初年度は、理解力皆無。
成績の良い生徒に授業内容や教科書の内容を要約してもらい。。。「日本からのお土産やお菓子」を餌に(^^)
当初は色々加味してくださり、赤点にならないギリギリの点数だけが書かれたミミズ書きが(。。。多分あまりのレベルの低さで)、2ヶ月後には小論文全部真っ赤に赤ペン入り(叱咤激励文と共に)、そのまま毎回の低空飛行と真っ赤な解答用紙。。。留年含め4年後の卒業直近になって多少下地の解答用紙の色が分かようになった頃、鬼瓦顔が「よく頑張ったな」と破顔と共に握手&ハグしてもらった時は。。。脱水症状とスペシャル変顔の出来上がり。
人に何かを教えることへの情熱と自身が縦横無尽に興味を持って、文学作品の事細かな対話を演じられるほどの知識をインプットし準備する凄さや重要性。それをアウトプットする時に人を惹きつける魅力的な表現方法を教えていただいた。(それぞれの文学作品の内容も。まだ読んでない本イッパイ(^^;) )
もうちょっとお付き合いしていただけるなら。。。
彼は3課・2クラス・30人ずつ、合計180人を担当し毎回採点。
その中の出来の悪い1匹のために4年間も時間を割いて下さった。。。
。。。使える1日24時間内で。
。。。未だに遠い遠い存在ですが、特大感謝しております。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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