前回は、ワインを水(湯)で割って飲む古代ローマ人たちの習慣をご紹介いたしました。
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
ブドウはどこから持ち込まれたか。。。
自生していた野生のブドウを使ったケース。。。
今だからブドウは食べられると知ってるから心配しませんが、最初はよっぽど空腹に駆られた人が試したら。。。ってことでしょうか。
空腹がなければハーブも食べなかったわけですし、先人の空腹に感謝しなければなりませんね。
有名なワインのブドウ品種のオリジナルは、ギリシャからのものが多かったようで、シチリア(マグナグラキエ)で栽培されていたAminee(=不明品種)やNomentanae(=不明品種)は色が濃く高級ワインだったらしい。他にもApianae(Albania)はマスカットの味わいがあり、熟成すると蜂(Apes=api)が集まったと。
また属州の方が収穫量は多く、抵抗力の高い品種が植えられRhaeticaはヴァルテッリーナからヴェローナ周辺のブドウ品種で現代のRossola neraとも言われるが定かではない模様。
Corumella(紀元1世紀「農耕記」を記す) 曰くBaliscaはアルバニアのDurazzoがオリジナルで、Buriricaはボルドーの品種とされ、Lambruscaは、野生のブドウ品種とされワインの評価はあまり高くない。
古代ローマ帝国時代のブドウの収穫量は、ヘクタールあたり約15トンとされ、アンコーナからラベンナの湿地帯に近い場所では約20トン。Faventia(現ファエンツア)では約30トンで、自給できるようになるとギリシャ産ワインの輸入が減少した模様。
現代では?
大体の収穫量はヘクタール当たり8〜13トンでワインへの搾汁率は70%と言われます。
1ヘクタールで何本の計算?
大雑把に言うと1ヘクタール当たり平均10トンのブドウを収穫して搾汁率70%として、750mlボトルで約9,300本になります。
実際には、畑の斜度や樹齢(ワイン用ブドウの収穫は樹齢7〜8年目以降から)と共に求める品質が高品質になればなるほど収穫量が少なくなります。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。