「夏はやっぱり白でしょ!」シリーズ
今夏はシャワシャワ発泡性のイタリアワイン(ランブルスコ・スパークリングワイン・プロセッコ・フランチャコルタ・フェッラーリ)から始まって白ワイン(フラスカーティ・フィアーノ・ヴェルナッチャディサンジミニャーノ・ロエロアルネイズ)を前回まで。。。
お楽しみ頂けておりますでしょうか。
今日もいきましょう夏にピッタリな白ワイン〜
シェイクスピアの作品で有名な「ロメオとジュリエット」のモデルが14世紀に生きていたヴェローナの街、その近郊にあるんですよ〜
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
ヴェローナ周辺地域はワイン生産量も多く、全国のDOCワインの14%を、ヴェネト州の60%占めてます。 その中でSoaveDOCはヴェローナ周辺地域のDOCの約40%を占め、イタリアを代表する白ワインとしても有名です。
メインとなるブドウ品種はGarganega(ガルガーネガ)で70-100%採用され、場合によっては残り30%をシャルドネ・ピノビアンコ・トレビアーノ ディ ソアーヴェを使っても良いことになってます。
ガルガーネガはアーモンドの香りのするブドウ品種で遅熟、10月以降に色が赤みを帯びた頃が酸味と糖度のバランスが良く収穫のベストタイミング。
語源は、500年代ロンゴバルド族アルボイーノ王(Alboino 526?年〜572年:イタリア王568〜572年)と共にアルプス越えしてきたSuaves(スエビ族)の南下で支配された時についたとも言われます。ボルカ村(Bolca)の化石博物館(Museo dei fossili)にある4千万年前の化石からこの地に野生ブドウが生えていたとされ、この小アジア原産と考えられる品種と地中海からの品種がかけ合わさってガルガーネガ品種が生まれたとも。
6世紀前半の東ゴート王国のテオドリック大王に使えたカッシオドルス(Magno Aurello Cassiodoro)曰く、「貴族のテーブルには、”Soavissimi e corposi”(最高に口当たりがよく力強い)ワインは透明感があって信じられないほどの”Soavità”(爽快さ)があると評した。
1500年代にはワインに向く栽培方法の基礎が確立、1800年には生産性も上がり、ガルガーネガ品種とトレッビアーノ ディ ガルガーネガ品種の適切なブレンド比率が確立。1900年代になって輸出も盛んに。
生産地はヴェローナからヴェネツィア方面に向かう高速道路で18〜25kmの北側に広がる一体。
品質重視のSoave Superiore DOCGから中間で伝統的な生産地のSoave Classicoそしてコスパ重視のSoave DOCの白ワインをお楽しみいただけます。
ヴェローナ市内は歩いて観光できる「ジュリエッタの家」や夏の夜オペラ観劇できる「Arena(野外劇場)」など豊富。
ヴェローナ西にあるガルダ湖東側に伸びるワインロードLa strada del Vino Soaveでワインや風景を楽しまれるのも。
ぜひこの夏お試しになってください。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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