前回は「ライチの香る北イタリアの白ワイン」にたくさんの方々にご興味頂き誠にありがとうございます。(当ブログ即トップ10にランクイン)
そこで今日は本格的に蒸し暑くなる前に、ドシッと重たい美味しい赤ワインをご紹介したいと思います。
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
Taurasi (タウラージ) 最近ではタウラージロッソと呼ばれるAglianico(アリアーニコ)品種をほぼ100%使うフルボデイの赤ワイン。
紀元前7世紀〜6世紀に古代ギリシャから持ち込まれたHellenico品種と言われ、Rionero in Veltura(ナポリとバーリの中間点Potenza北部)で発見された古代ローマ時代の搾汁機の残骸とともに見つかった。
語源は、品種のHellenico説とまだ解明中もマーニャ グレーチャ(マグナ グラエキア:南イタリアの古代ギリシャ人の植民地)のElea(=現在のVelia(サレルノ南部アグロポリの南)で栽培されたブドウを指してElenicoともいわれる。
この地域は15世紀スペインアラゴン王国支配化になり、当時の言葉で「平地栽培のブドウ」に当たるAglianicoとなり現代に残る名称とされる。
紀元前1世紀の詩人Orazio(ホラテイウス)もこの地のワインを詩にも残している。
現在はバジリカータ州からカンパーニャ州と南イタリアで栽培されている色が濃く糖分も高くタンニンが濃厚で力強いブドウ品種で、規定で定められた最低3年の樽熟成を経て市場へ。
Taurasi村は、新石器時代に集落として存在してたと言われ、神話のタウルスとも神に仕える神聖な牛を祀った町とも言われ古代ローマ人の支配を受ける前から住んでいたSanniti族が住んでいたとされ、現在も調査中。紀元前268年には町として存在。
この赤ワインは非常に濃厚で、どっしりした料理に合わすと食事もワインも進みます。例えば牛肉のステーキやローストや各種煮込み・ジビエ・熟成チーズにサイコー!!!
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
参考資料