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みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

将来来たる難民問題に備え 3-4 イタリアの「外人問題」を「外人」が考える

『「難民問題」より以前からある問題「外人」について「外人」が紹介 その1』と『ミラノの現状と私見おせっかい』『ご質問への珍回答』を記し、今日は  最初に蒔いたタネ についてです。

 

本題の難民問題はこちらをご覧下さい。

イタリアとフランス間で大事件勃発」「将来来たる難民問題の予習

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

最初に蒔いたタネ。。。

その場に居なかった一人の「外人」の戯言と思ってご覧いただければ。。。

 

アラブとの関係のバックグラウンドですが、

シチリアからイタリアに浸透したアラブの影響は、600年代酷暑の地から「天国をシチリアに見いだした」アラブ人から始まりいろんな功績をもたらしました。「イタリア食の歴史 シチリア6」や「イタリア食の歴史 シチリア7」や「イタリア食の歴史 シチリア8」や「イタリア食の歴史 シチリア9」をご参考頂き、その後は。。。延々とならなり為にも中間部の歴史を端折って。。。

19世紀末以降、欧州各国同様イタリアも次々植民地を拡大。

地中海に注ぐローヌ川からアドリア海に面するバルカン半島やアフリカ大陸の紅海に面するエリトリア(1882〜1947年)・ソマリア(1890〜1960年)・エチオピア(1936〜1941年)とリビア1911〜1943年)も。(他にも中国の天津・上海・厦門にも小さな租界地を。。。)

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リビア終戦時に一時的にイギリスとフランスの統治下に置かれ1951年に独立。(古代ローマ時代紀元前146年にはローマ帝国の統治下にあったため多少イタリアに対しての親近感があったか?)

 

   

 

戦後ヨーロッパ各国から独立したアフリカ諸国は元の首長国に一切の植民地主義による賠償を求めなかったのに唯一リビアがイタリアに主張しつつ、イタリア敗戦時にイタリア人が所有した全財産を没収(試算総額約30億ユーロ:約4050億円)。

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ENI(イタリア国有石油ガス会社)が1956年に開始した油田開発をイタリア側が重視しテロ抑制や地中海の平和安定を考え、不可思議な友好関係を開始。

このリビアでアラブ統一と西洋とキリスト教圏に対抗しようと力をつけたのが、「ガダフィ大佐」で1969年にクーデターを起こしで政権掌握。イスラムとアラブ民族主義社会主義を融合した「ジャマヒリーヤ」なる国家体制を推進。

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彼はパレスチナ解放機構PLO)のアラファト議長を支持し、欧米諸国と強硬な対立的ポジションをとり、70〜80年代欧州各地の大規模テロを支援してたとされてます。

アメリカは激怒し当時のレーガン大統領が「狂犬」と「大佐」を名指しで批判。そして1986年4月15日 アメリカはなんと大佐の住居を空爆

・・・も不在で失敗。他の暗殺計画画策もなんとか免れ続けました

 

・・・アメリカが失敗 ?!

おかしいと思いませんか ???

 

そうです。実は同盟国の中で事前に空爆情報をバラした奴がいたんです。

 

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当時の新聞各紙は交友関係のあったイタリア首相が事前に連絡すべきだったと大騒ぎしましたが。。。

実は空爆2日前にクラクシ首相は駐米アントニオ バディーニ大使からレーガン大統領の密使として1960年代在伊中時代からイタリア社会党と親交深かったヴァーノン・ワルターズ元CIA長官を通して、今後のアラブ諸国に発生する更なる反米感情を危惧すると事前通告され「大佐」に伝達。

・・・この話の詳細は最近一般的に知れるようになりましたが、実は個人的には1998年10月のある夜とあるお宅で教えてもらってたんです。。。

 

「善意の見返り」としてリビア残留イタリア人の確認要望に、反発して難民を送りつけ、イタリアの首相が変わって、アメリカからの経済制裁が増すと、イタリアに経済支援を泣きつき、反発すれば難民がやってきて 経済援助欲しさで嫌がらせを上乗せする悪循環が80年代後半からスタートしたんです。

 

なんか身近にこんなのと似た関係をふっかけてくる国が気なるんですが、みなさんご存知でしょうか ???

 

= A domani ! =

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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