方言は出身地がわかると共に、「故郷がある人」となんとなくホッコリ心温まるのは自分だけではないと期待しつつ。。。
東京人に喧嘩売ってるわけではありませんよ。
。。。ただそれぞれの地域で季節の香りや景色など自然を感じられる「豊かさ」もいいなあ〜 好きだなあ〜 とゆるい想いだけです。
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
イタリア語を勉強するには、ペルージャ外国人大学やフィレンツエ・ミラノなどの語学学校に通うのが一般的かとおもいます。現地人と友達になると自然にその地区のイントネーションが身につくのと、返答方法の準備や魔法の言葉など経験したチョイ話をポロポロと書いてきました。
さて今日の本題、トスカーナ地方の方言。
トスカーナ人たちのご自慢は、イタリア全土いろんな方言で話されたのが、1300年代のフィレンツエで生まれ育った稀代の詩人・作家たちダンテ・アリギエーリやフランチェスコ・ペトラルカやジョバンニ・ボッカッチョの書物のおかげで1500年代までに文法や教科書の基礎が出来上がった。と。
文語は確かに彼らが言うように、「ありがとうございます。お世話になっております。」 。。。なんだけど〜 口語はイマイチいただけない。。。
通常イタリア語では H は発音されず。(伊和辞書のHは2ページもありません。)
「は行」は「あ行」の発音に。
例えば、
あの有名な I have a pen〜 は
Ho una penna. で、発音すると オ ウーナ ペンナ。(ホ ではないんです。)
They have pens = Hanno le penne. アンノ レ ペンネ となります。
ところが現代のへそ曲がり人(=トスカーナ人)たちは、
「か行」の発音を全て「は行」化させます。
例えば
家 = Casa = カーザ が ハーザ になり。
トスカーナ(人・州) = Toscana = トスカーナ が トスハーナ
教会 = Chiesa = キエーザ が ヒエーザ に。
日曜日は必ず教会に行く。が 日曜日は必ず比叡山に行く。と聞こえちゃう。
罵倒したりびっくりしたりイラった瞬間北部イタリア人は、男の付属品が口をつきますが、トスハーナでは同じ物を違う言葉で呼びます。
Bischero : 一般的な発音はビスケロ も 彼らが言うと ビスヘロ !
よっぽどお疲れヘロヘロ(ケロケロ?)なのか。。。と思うほど迫力に欠けるんです。
弦楽器奏者の方はビックリされたでしょ?
あの弦を巻きつける「糸巻き」=ビスケロは、貴重さは同じですが「男の付属品」でもあるんです。ご丁重にお扱い下さい。(よろしくお願いいたします。)
そして極め付けは、
最近黒い液体が透明になってしまった アレッ !
Coca Cola は 「ホハホーラ」に
(。。。ガスみんな抜けちゃったし。。。)
voglio una cocacola con la cannuccia corta corta
フレーズは、 Voglio una Coca cola con cannuccia corta corta.
(短い短いストローと一緒にコカコーラが欲しい。)
1人目の女性はトスハーナ人(多分シエナ辺りの子)の発音を文字にすると、
ヴォッリオ ウーナ ホカホーラ ホン ハンヌッチャ ホルタ ホルタ。
通常は2人目の(北イタリア)人のように発音します。
ヴォッリオ ウーナ コカコーラ コン カンヌッチャ コルタ コルタ。
誰ですか転げ回ってる人は(^^)(^^)(^^)
アカデミー主演男優賞を受賞し1998年公開された「ライフ イズ ビューテイフル」の監督兼主演のロベルト・ベニーニさんもこの地方の出身です。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。