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みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

「 猫にトリッパ ?! 」  猫 に関するイタリア語の面白い表現 (8-7)

イタリア人は喜怒哀楽はハッキリ、分かりやすい人種。

そして何よりも人をニッコリさせるのに長けている。

想像力の豊かさに、時には大笑いし時には首を傾げること多々

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

野菜で人を表現」・「動物で人を表す:ウサギ」「老雌鶏は?」「嫁さん探しと牛」「頑張れと狼」「カエルを飲み込む・吐く」「馬の口を覗くな」など様々なイタリア語の面白い表現を昨年ご紹介いたしました。

 

今日は「猫」編です。

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 Avere una bella gatta da pelare. 

  アヴェーレ ウーナ ベッラ ガッタ ダ ぺラーレ

  = 毛並みを整えた綺麗な猫を飼う

  →  解決策が見つからない難しい問題を抱える。

 

諸説あるものの1700年代猫で毛皮を作り毛並みを整えるのが大変だった説。

飼い主が傷を負わずに綺麗に洗うのが難しい現代版まであります。

 

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Insegnare ai gatti ad arrampicare.

 インセニャーレ アイ ガッティ アッダランピカーレ。

  = 木登りのできる猫に教える。

  →  相手が物知りになんでも教えようとする)お節介をする

 

イタリア語は猫を相手に木登りですが、ギリシャ語ではイルカに泳ぎを教える。とも言うようです。

 

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Attacare il campanello al collo dei gatti.

  アタッカーレ イル カンパネッロ アル コッロ デイ ガッティ

  =猫の首に鈴を付ける

  →引き受け手の無い至難なこと。

 

日本と同じですよね。面白いのは日本では1匹の猫のように語られていますが、1匹の猫ならばun gatto なんですが、不特定多数(何匹かの)を表現するdei gattiとなると。。。 ネズミたちにとって困難度は一層増しますよね。

 

   

 

最後はローマ弁。。。

 

Nun c'è trippa pe' gatti.

       ヌン チェ トリッパ ぺ ガッティ。

  =猫にやるトリッパ料理はない。

  →いくら欲しがっても、無い物は無い。

 

1900年代初期ローマ市長が財政赤字だった市政にクレームがついたときに、ローマっ子の好物トリッパと野良猫にあげる餌をかけて、「いくら欲しがっても無い物は無い。」と強調したことから使われるようになったとのことです。

 

猫も昼寝ばかりしてるわけには行きませんね。

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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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