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イタリアワイン 美味しいワインに適したブドウとは ? (16-3)

イタリアは豊富な農産物で潤う国。

生食ブドウとワイン用ブドウの違いは前回ご紹介。

ブドウ造りは、1年間の手間をかけ秋の収穫を迎えますが、収穫期直前の気候は重要です。9月のような豪雨が続くと。。。

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

ワイン用ぶどうは、日照量が多く昼夜の寒暖差に加え、あまり水を与えずに地中深く根が伸びて行き、ミネラル分などを吸い上げると深い味わいのあるブドウになり、長期熟成に耐えうる極上ワインの原料に。

 

ところが、先日のように豪雨続きだと水分を吸い上げてしまい、一度含んでしまうと減ることは。。。 

酸度と糖度の一定含有量を越えれば収穫できるのですが、含有量を確認しながら各地区気象台の情報を確認し収穫のタイミングを見計らうのに非常に苦労されます。

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ただここで、「農業組合に収める農家」と「畑を持つワイナリー」で差ができます。

「農業組合にぶどうを収める農家」は、雨が降る前や多少の含有水分量が多くても規定水準さえ超えていれば、早く現金収入を得るために組合工場に持ち込みます。そして「重量」で買い取ってもらえます。

多少重量(=水分)が多い方が、農家にとっては収入が増えるわけです。

 

畑を持つワイナリー会社は、より良い(売値やブランド性が高くなるような)ワイン造りが得策と考え、水分含有量が少なく完熟に近い状態で収穫します。

 

そして収穫方法でも、大きな違いがあります。

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例えば機械摘みと手摘みも。。。

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 輸送方法も。。。

 

自ずと原料のぶどうの段階で大きな差が出てきます。

 

日常的に飲む白や軽い赤ワインなら、それほどこだわる必要はないと思いますが。イタリアを代表する赤ワイン「バローロ」や「バルバレスコ」のように重厚感を期待しると多少気になりますよね。

ただ残念なことに、熟成年数やアルコール度数が規定値を超えていれば、値段の割にシャビシャビ(水っぽい)感があっても市場には出回ります。

 

   

 

どうすれば美味しいワインに出会えるか ?

 

買って試すしかありません!

ふざけているのではなく、個人の趣向5割と合わす料理3割で感じが各々違うと思います。

 

イタリアワインなら輸送諸々勘案して、目安は二千円以上でしょうか。

 

ワインが面白いのは、

保存状態(15度前後の暗室で)が良ければ、香りや味わいの質がある程度の時間まで向上し、その後は劣化して行きます。

 

一般的にどのように見分けるか ?

目安となるのはコルクで、シリコン製ならビンテージから1〜2年以内です。

お早目に召し上がるのをお勧めします。

 

今夏、ご紹介したワインはこちらです。もし良かったら覗いて見て下さい。

 

・白ワイン

フラスカーティフィアーノヴェルナッチャディサンジミニャーノロエロアルネイズソアーヴェヴェルメンテイーノ

・シャワシャワ発泡性のあるイタリアワインスパークリングワイン

プロセッコフランチャコルタフェッラーリ

・赤のシャワシャワ発泡酒

ランブルスコ

・チョット甘口シャワシャワ発泡酒

アスティ スプマンテ

 

来週からは軽い赤ワインから徐々に重たい赤ワインを紹介していこうと思います。(先週もそう書いてましたが。。。ごめんなさい)

 

内緒ですが、最近のお気に入りデイリーワインは、カリフォルニア赤ワイン千五百円前後です。。。(^^;)

 

そうそう ワインとポルチーニキノコの相関関係ご存知ですか ?

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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