Grazie a tutti !!!

みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

イタリア 木曜日ローマならではの定番料理と言えば・・・

ローマでは

“ Giovedì Gnocchi, Venerdì Pesce, Sabato Trippa. ”

『木曜はニョッキ、金曜は魚、土曜はトリッパ』

 

カトリックの受難の曜日である金曜日に肉を食べていけないというカトリック本山ローマならでは宗教上の慣しと節制を厳格化させる目的で第二次対戦時前後から始まったと言われてます。

金曜日の魚主体の料理を粗食と考えたローマ人には週の真ん中でもある木曜日はどっしりしたお腹に嬉しい料理を食べたい。と思ったんでしょうね。(・・・おじさん達のあのお腹を見れば)

 

   

 

じゃあ なぜ土曜日がトリッパなのか?

 

肉屋が貴族や大金持ちご主人様たちの豪勢な日曜日昼食会に向け肉を捌くのが土曜日。上等な肉は上流階級へ、一般階級は残った部位で料理をする習慣がこの時代にも残っていたもの。

 

話をちょっと戻して、ニョッキ。

 

イタリア全土、特に中北部で食べるニョッキはジャガイモで作り、茹でた後もちっちゃなジャガイモのようなコロッとした形状が主流で色んなソースに絡めますよね。。。

アメリカから持ち込まれたジャガイモで作ったニョッキは1880年頃からとされ、14世紀後半にパン・牛乳・アーモンドのZanzanelliと呼ばれるニョッキが始まりと考えられ、その後のルネッサンス期でほうれん草の緑・サフランやカボチャの黄・人参の橙色でカラフルなニョッキが人気となり、1600年代になるとパンの代わりに小麦粉を使い水と卵が入ったものが主流になりました。各地に美味しいニョッキ料理は別の機会(秋頃かな)にとっておくとして。。。

 

本題に戻って『ローマ風ニョッキ』

ローマ子達の喧嘩の最後に負けてる子供が、

“ Ridi, ridi, che mamma ha fatto li gnocchi ”

『笑ってろ、笑ってろ、かーちゃん ニョッキ作ってくれたわ。』

憎まれ口を叩いて、ガキ大将を羨ましがらせる。と伝えられるほど

子供から大人まで絶大な人気料理なんです。

(通常ニョッキの冠詞はgli なのに ローマだけ li。イタリア語勉強中の方へ) 

 

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 主な材料はセモリナ粉で、茹でずにオーブンで焼き、アッツアツ〜フッワフワ〜で、ほっぺたは間違いなく拾わなければなりません。

バターを多く使うことからピエモンテ料理では?と間違われる方もいらっしゃいますが、ピエモンテではお目にかかれません(。。。ローマおばちゃんの店でない限り。)

 

ローマでも伝統料理を出してくれるお店がどんどん減ってきていますが、木曜日にローマを訪れる機会があったら是非作れるか聞いてみてください。(。。。秋から春までの料理です。)

これが作れるお店は他の料理も美味しいと思いますよ。

 

   

 

お腹が鳴り始めた方。。。

ご自宅でも作れます。

 

メイン材料はセモリナ粉

 

作り方はこちらから↓どうぞ。

 

 

忘れてました。。。合わせるワイン。

バターがしっかり効いているので、脂分をスッキリしてくれる3種類からいかがでしょうか。

 

ローマ一帯のテーブルワインの白と言えばフラスカーティですが、これはちょっと上を行く深い美味しさですよ。(いろんな賞も獲得してます。)

ロゼ(発泡系)

 

バジリカータ州のアリアーニコ品種のロゼ・スプマンテ発泡酒)です。

泡の持続性やチェリー系の香りがいい感じですよ。(ちょっと食卓がおしゃれな感じも増えちゃいますよね。)

 

バジリカータ州のアリアーニコ100%の赤ワイン。豊かなブドウが樽熟成にマッチングした果実味たっぷり。ちょっとワインが勝ってしまうかもしれませんが、他に肉料理を食べる時にもいいと思いますよ。

 

いかがでしょうか。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

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