大型の魚は切り身でお目にかかることはあっても、
国内のスーパーやお魚屋さんで、ペーシェ スパーダの全体像に
お目にかかることは多分ほぼ無いでしょうか ?
イタリアの漁港周辺の市場はもちろんローマ・フィレンツェ・ミラノなどの
主要都市の朝市でも頭の部分が展示され「ギョッ」とすることがあります。
店舗を構える市場と違い、週に一回200-300mの幅広の並木道や、大きめの広場(通常時駐車場)とその周辺の道路を半日封鎖し、靴屋・洋服屋・雑貨屋・花屋・チーズ屋・ハム屋・乾物屋・野菜果物屋・魚屋・肉屋とハイエースから小型トラックぐらいの大きさに満載した商品を露店で販売する朝市です。
土曜日のランチによく鶏の丸焼きローストを買ってました。こんなお店で。
(。。。ドンドン道は外れて行きますが)
車購入時に車庫(証明)いらずの国(高級車をお持ちの方は借りたり、もちろん車庫付きのご自宅をお持ちです)では、路駐・歩道駐車など場所さえあれば臨機応変に止めるのが「普通」の国。(大半のドライバーが持つバンパーの概念は、「駐車に(自分の)車を傷つけずに他の車を押すパーツ」(+相手の車にも「守るパーツ」が付いてる)と考えてるフシがあります。よって信じられない駐車間隔で路駐。)
・・・ところが、翌朝この市が立つことを忘れて止めっぱなしにしてしまうと、えらいことに。 レッカーで周辺の「どこか」の通りに移動され+罰金も。
出張で一週間(例えば日本とか)。。。なんてのは耐え難い悲劇。
防犯解除付き鍵の電池をまず付け替え、家の周辺を散歩するフリしながら、
ポケットの中でスイッチ ポチッ ポチッ ポチッ
どっかでハザードが着いた時の喜びは。。。
(なんせ 泥棒の国 車は簡単に盗まれるんです。また別の機会に)
( 話を元に戻して、)
ペーシェ スパーダ = 剣魚 = カジキマグロ です。
朝市でこんな感じでお目にかかれます。
シチリア島からカラブリア一帯の特にメッシーナ海峡が主な漁場で4月から6月をピークに漁場は南下。
紀元前2世紀のPolibio(ポリュビオス:古代ギリシャの歴史家) やStrabone(ストラボン:紀元前63-紀元前23年ごろの地理学者・歴史学者)の時代には、漁師1人漕ぎ手1人の小型舟Linter(古代ラテン語)を使って漁をしていた。
カラブリア南部のシチリア島対岸にあるSilla・Bagnara・Palmiの目の良い漁師たちが高さ80m-150mの岸壁上から魚群を観察し、旗振り合図で知らせを受けたLuntro(=Linter)が漁場に向かい、モリを使って獲っていた。と記しているほど昔から食されているようです。
このカラブリアとシチリア島の間のメッシーナ海峡は流れが早いので、流れに逆らえるクラスの船体になったのは1400年代からとのこと。
Luntro漁の様子
どんな料理をしていたかは現在調査中ですが、マグロ・うなぎ・鯛・ボラなどを茹でた時・ローストした時・揚げた時に使うソースについては古代ローマのグルメで贅沢な料理人Apicio(マルクス・ガビウス・アピシウス)が書いたレシピ本De re conquinaria(アピシウス) に載ってるので、当時の様子と共に現代風にし美味しいものを追々ご紹介していこうと思います。
今回は今が旬のカルチョッフィ(=アーティチョーク)をソースにして作ったカジキマグロ料理のレシピをこちらで↓ご紹介しています。もしよろしかったらご覧ください。
- 2 - に続く (予定)
参考資料
La caccia al pesce spada con l'arpione
RItuali nella pesca del Pescespada nello stretto di Messina
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