Grazie a tutti !!!

みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

博物館や美術館 年に何回行かれますか ? ・・・イタリアの嘆き

みなさんは年に何回博物館や美術館にいらっしゃいますか ?

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

今日ラジオから流れてきた情報によると、イタリアでは18歳以下の学生が博物館や美術館に行かなくなっているとの嘆き。。。

入館料が高いからと言う言い訳、実際若者の大好きなピザ代や映画代よりも高いわけでなく。。。統計局の集計によると1年以内に博物館か美術館を訪問したのは18—19歳では約50%、20—25歳では65%が一度も行ってないと回答。

そして、付け加えられたフレーズに「大人」たちは仰天?!

「あれは大人(=老人)のためにあり、我々には何も訴えかけてこない。」

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まあ全員が全員こんな回答したわけではないでしょうが、芸術作品が溢れているイタリアの若者世代の実態として取り上げられました。

以前より学生に対する配慮(値引きや年齢による無料化)を行なっていたものの今回の結果にはいささか打つ手がない様子。

 

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フィレンツェにある「春=プリマヴェーラ」・「ヴィーナスの誕生」などなどルネッサンス絵画で有名なあのウフィッツィ美術館でさえ、修学旅行や美術の課外授業で訪れる中高生もめんどくさそうにサーっと見つつ・・・手にする携帯がメイン。

アプリケーションでいろんな情報を提供していけばいいのではないか ?

との意見に結局本物を見ようとする気持ちに繋がらないじゃないか ? との意見も。

巷の大人たちは「芸術を鑑賞する心」の欠如という声も紹介。

まあ 芸術や美術よりも興味を引く内容が巷に増えたことや何世紀も続いた人間の価値観の変化などもあるのではないか〜とも。

 

実際に目の前にすると絵の大きさ・細かさ・色合い・時間の使い方の違いやスケールの大きさなどなど当時と今の違いを感じる部分はあるとは思いますが。。。

 

   

 

日本の方が時間の過ぎるスピードは早いように感じますが、ゆったり過ぎてるはずのイタリアでも2000年?1000年?500年?続いた古い習慣がこんな感じで廃れつつあります。(美術修復業などはもちろん健在)

 

多種多様な新しい展開が次々生まれていく今、既成の線路はどんどん無くなってぞれぞれが自分の生き方・考え方を自由に表現主張できる時代にもなってきたのかもしれませんね・・・

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みなさん自身は今どの時点にいらっしゃいますか ?

幾つになっても温故知新しながら自力で猪のように・・・いきたいですね。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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