リビアを舞台に繰り広げられる「ベルギーのドスグロさ」「フランスのドスグロさ」をご紹介しましたが、色々と出てくるものです今日の国は「ロシアの恐ろしさ」です。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
自国企業の利益の為に他国政権を転覆させ影響力を強化しようとするフランス、恐れ入りますよね。ただ。。。
元宗主国だったイタリアは自分だけで解決できない時にはどうするでしょうか。
その前に、
11月12—13日のパレルモで開催されるリビア問題国際会議には、イタリアの思惑と違うのが、今回各国共にグレードダウンしたメンバーを送り込んでくることに。アメリカはポンペイオ国務長官の代わりにヨルダン・レバノン・パキスタンの大使を務めたデビット ヘイル国務次官(David Hale)を、ロシアはメドヴェージェフ首相ではなく、中東専門家ミハエル ボグダノフ副外相(Mikhail Bogdanov)が出席させることに。ドイツからは次官が出席。フランスからはジーンイヴ レ ドリエン外相(Jean-Yves Le Drian)が出席予定と彼らの思い入れの強さを感じます。。。
本題に入る前にリビア隣国について、
リビアは北側は地中海・東はエジプト・西にアルジェリアに囲まれた国。
アルジェリアは、昔から経済的にも軍事的にもロシアと関係の深い国。2018年7月アルジェリア在イーゴル バリヤエフ ロシア大使(Igor Balyaev)曰く、ロシアがアフリカに売った武器の半分はアルジェリアが購入国だ。と明言するほどの関係。(アルジェリアとリビアのハフタール将軍との関係は良好でなく。。。)
エジプトはアッシシ大統領が、この10月17日黒海のソチで「グローバル パートナーシップ」をプーチン大統領と締結。
とリビアはロシア友好国に囲まれ。。。
リビアとロシアの関係は、
アメリカに噛みつき続けたガダフィ大佐はロシアと2008年から2010年の3年間で35億ドル(約4725億円)武器購入契約を締結(その後国連軍介入で中断、内戦の影響で約40億ドルの損失とロシア側の輸出企業試算)。他にも鉄道・道路事業にも参入した。
シリア介入では表面化してしまったロシア軍の行動に比べ、リビア混沌後、水面下で着実に再建に向けエネルギー・武器・インフラ部門で関係を強化。
ロシアは現政府を公認しないまでも経済的に援助、地中海に面したリビア中央部の港湾都市ベンガジからスルト(トリポリまでの中間点)までの高速鉄道敷設計画を締結。
ロシア最大の国営石油会社ロスネフチ(ROSNEFT)はNOC(National Oil Corporation)と2017年2月原油産出と購入に関する合意に達し、ガスプロム・タチネフチも参入。
また食糧難には、生産量を増やしつつあるロシアが小麦や飼料約100万トン金額にして7億ドル供給を9月末に合意とリビアのナジール シャラン経済産業大臣が発表。
世界に睨みを効かせるのを辞めた前政権と先ずは国内経済基盤を拡充に手一杯の現アメリカ、他国の資金で目に見えるように拡張するプーさんの国、大西洋に乗り出す基盤作りを着実に黒海→地中海へしたたかに触手をドンドン伸ばすシロクマの国。。。
地中海南部に伸びたシロクマの影を踏むフランス。
迷惑・面白い・・・世界は色んな糸で紡がれて複雑な織り物ですねえ。
日本の糸は。。。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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