本格的な夏に向け、ここのところシャワシャワ発泡性のイタリアワイン(ランブルスコ・スパークリングワイン・プロセッコ)をご紹介してきましたが、お楽しみ頂けておりますでしょうか。
今日はおフランスのシャンパ〜ンの向うを張って、「イタリアだって!」と胸をそっくり返えしお鼻高々の「フランチャコルタ」をご紹介いたします。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
瓶内発酵させ泡もきめ細かく味わいもキリッとしたシャンパンのような作り方をイタリアでは「クラッシコ方式」(=metodo classico=瓶内発酵)と呼ばざろう得なくなった原因は、実はこの「フランチャコルタ」にあるんです。
同じ製法で美味しく造ってしまったら、おフランス人に「紛らわしい!」と逆鱗に触れ、「シャンパン方式(=瓶内発酵)と違う呼び方にしろ!」 と。(隣国同士仲が良くないのは欧州でも北米でも世界共通。)
シャンパンで有名な「ドンペリ」は、1600年代シャンパン発明者でシャンパン地方出身でベネデイクト会の修道士ピエール・ペリニョン(Pierre Pérignon 1639-1715年)に由来してるとご存知でした ? そして彼が初めて「コルク栓」を使ったと。。。
。。。とは言うものの
「瓶内発酵」の本家本元は、1570年ブレーシャの医者Gerolamo Confortiが既に“Libellus de vino dordaci”で書き記しているんです。(お口が達者なおフランス人さんよ! フンフンッ!!)
シャンパンに使われるブドウ品種の主流は、ピノノワール・ムニエ・シャルドネのようです。
フランチャコルタが造られる地域はミラノ西約70kmのイゼオ湖南部一帯です。ワイン・美味しい食事・ゴルフ(Franciacorta Golf Club・Arzaga Golf Club)とミラノから日帰りや1泊小旅行で行くには最高なゾーンです。
Franciacorta : スタンダードタイプ
瓶内発酵期間がわかるようにラベルには下記の名前が記載されます。長ければ長いほど色合いが濃くなり味わいのキリッ(糖分が感じられなく)感が増します。 ブドウ品種はシャルドネ・ピノネーロが主流でピノビアンコは50%未満とされています。(ピノノワール=ピノネーロ)
- Franciacorta 18ヶ月
- Franciacorta millesimato 30ヶ月
- Franciacorta riserva 60ヶ月
Franciacorta Satèn : 飲みやすいタイプ
1995年から上記よりもうちょっとガス圧を抑え、柔らかさ(飲みやすさ)を出したタイプがFranciacorta Satènとして商品化。ブドウ品種はシャルドネが主流でピノビアンコは50%未満とされています。
- Franciacorta Satèn 24ヶ月
- Franciacorta Satèn millesimato 30ヶ月
- Franciacorta Satèn riserva 60ヶ月
Franciacorta Rosé: ロゼタイプ
色が非常に綺麗なタイプ。ブドウ品種はピノネーロ(=ピノノワール)25%以上でシャルドネ/ピノビアンコは50%未満。
- Franciacorta Rosé 24ヶ月
- Franciacorta Rosémillesimato 30ヶ月
- Franciacorta Rosériserva 60ヶ月
この地区の有名ワイナリーは
Guido Berlucchi ・ Ca del Bosco が個人的には好きです。
|
|
訪問した時も余りにも近代的でビックリししましたが。
最先端(大金持ち企業)はこんな感じで造られてます。
今日もお付き合いいただきありがとうござます。
参考資料
Franciacorta(イタリア語)
Pierre Pérignon(イタリア語)