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みんなのおかげで !!! 。。。食文化専門に30数年間イタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

イタリアを代表するチーズ パルミジャーノとグラーナより曲者が好きな方へ ペコリーノ

先週パルメザンチーズグラーナをちょちょっとご紹介しました。。。

お好きな方々もいらっしゃいましたし、これからトライしてくださる方も。。。

ご存知でない方は、↑是非↑ご覧になってください。

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

もうパルメザンにもグラーナにも飽きた!とおっしゃるツワモノの方々へ、

もっとずーっと昔からあるペコリーノはいかが ?

 

パルメザンもグラーナも牛乳から作りますが、ペコリーノは羊乳から作ります。

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羊のチーズが歴史が古いのは「食の歴史 シチリア島3」でも古代ローマ以前から「地元島民がどんな料理にもかけた様子」をご紹介。

牛を放牧するよりも前から、羊の方が大きさからも飼育の簡単さがあったんではないでしょうか。

自然乾燥させたハード系チーズは、どのシーズンでも作れ保存できたことや遠征や持ち運びに適していたことに加え、古代ローマでは水分を排出するプレス技術を得たことで紀元1世紀ごろには製造期間が短縮化され、プリニウスの書やコルメッラが残したDe re rusticaにもその製造方法が登場。

サルデーニャ島では紀元前227年には羊チーズが食べられてた資料も残ってます。

 

   

 

現在「EUによる原産地名称保護制度」で認定されたペコリーノDOP (Denominazione d’Origine Protetta=保護原産地呼称)は8種類あります。

ペコリーノ ロマーノ (Pecorino Romano DOP)

 

ペコリーノ トスカーノ(Pecorino Toscano DOP)

 

ペコリーノ サルド(Pecorino Sardo DOP)

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ペコリーノ シチリアーノ(Pecorino Siciliano DOP)

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ここまでは一般的によく知られるメジャーですが、他にもフィアーノDOP・クロトネーゼDOP・バルツァ ヴォルテッラーネDOP・ピチニスコDOPがあります。ただ他にも各州で作られておりイタリアでは一般的なハード系チーズです。

 

味わいは。。。

パルメザンやグラーナのようにちょっとサラサラ感やバターの延長線上感とは違い、舌にピリ(チリ?)ピリっと刺激があって独特の羊乳の濃い臭みがあります。

刺激があるにも関わらず、長靴つま先のカラブリア地方やサルデーニャ島に産には唐辛子入りのものがあるんです\(@o@)/(他の地方では黒胡椒入りも)

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ただ 慣れると・・・

茹でたパスタに胡椒とこれがあればご馳走に感じちゃいます(^^)  +赤ワイン(#^^#)

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 忘れてましたが、乾燥段階の始まりのものはそのままかじって食べますが、熟成期間が長くなるとかじっても食べたり、パウダーにしても使います。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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