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9月最大のお祭りと言えば「ヴェネツィアのレガータ」(Regata di Venezia) !!! イタリア

8月「シエナのパリオ」の「ワクワクする血踊るような裸馬のレース」の2週間後9月第1日曜日は、「ヴェネツィアのレガータ」。

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

ヴェネツィアのお祭りと言えば、1月末から2月に行われる街中が仮面舞踏会のようになる「カルネヴァーレ」とそして9月第1日曜日に行われる「レガータ」でメインは立ち漕ぎボート(Voga alla veneta)のレース。

「レガータ」は毎年9月第1日曜日に行われ、今年は9月2日に行われます。

歴史研究家によると942年ratto delle sabineと呼ばれる事件ではないかと。。。

お祭り中に海賊たちによりヴェネツィアの女性が奪われ、それに怒った男たちが追っかけ解放したエピソードを元に始まったフェスタ デッレ マリエ(festa delle Marie)と言われています。

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レガータ(regata)と言う言葉は、1274年に大型の(手漕ぎ)船で海戦の準備としてスポーツとしても奨励。絵画には1500年Jacopo de’ Barbariによって描かれた中に、4人の立ち漕ぎ船が登場。13〜14世紀に最盛期を迎えたヴェネツイア共和国(Serenissima)からの生活習慣が伝統行事として残る一例です。

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15〜16世紀になるとカナルグランデで行われるようになり1670年になると現在のようにプロの漕ぎ手やゴンドラ漕ぎが筋トレスポーツとして行うようになった。

1807年にはナポレオン皇帝の訪問を祝いレースがおこなれ、1800年代になり参加者数7〜9艇に決まり、現在のレースに近づいた。

 

   

 

ご存知の方も多いかと思いますが、現代でもヴェネツイア島の交通手段は徒歩か船。。。

消防も警察も車両(自転車もx)が通れるスペースもなく階段の橋だらけで渡れず。。。船だけ。

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日常生活の「右見て左見て」の歩道もなければ車にひかれる心配なし、時々荷物を運ぶ威勢のおっちゃん罵声を浴びせられるぐらい。 1週間ほど島で生活してると「普通」の車社会が怖くなるほどの別世界。 

船は大小共にモーターが無い時代から交通手段として人力手漕ぎ、その名残でいまもスポーツとしてもトレーニングを積んだり、日常生活としても使う人も。

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このお祭りは、前半が「コルテーオ ストーリコ」(=中世の装飾を施された船の海上パレード)で後半が「レガータ」(=レース)。コースはサンマルコ広場前を出発しカナレ・グランデのリアルト橋を通ります。レガータは12歳以下・14歳以下などジュニアや女性(Mascarete)もあれば、6人乗りもあり、最後に一番盛り上がるレースが2人立ち漕ぎの高速用ゴンドラ(Gondolini)9艇によるレース。

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 1等は優勝旗の赤い旗を2等は白旗・3等はグリーン・4等はブルーで優勝賞金も授与されます。(面白いのは2002年までは4等には生きた豚を副賞として授与されてましたが、現在はムラーノのガラス細工の子豚に。)

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 観客席もありネット予約(60ユーロ)できます。場所確保激戦ですがやっぱりリアルト橋から観戦するのが楽しいですよ。

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