人を評する時に直接的ではなく、間接的に表現する習慣のあるイタリア。
イタリア人達の想像力の豊かさに、時には大笑いし時には首を傾げること多々、以前「野菜で人を表現」・「動物で人を表す:ウサギ」「老雌鶏は?」をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
今日は「動物を使って表現するフレーズ: 牛編」です。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
「食べた後すぐ寝ると牛になる」とよく言われましたが。。。
イタリアでは午睡(シエスタ)は昔からの習慣、ものすごい量の昼食とワインも飲むので、極上牛の出来上がり(^^)
さて一般的に、
牛一頭ならBue(ブーエ)、複数になるとBuoi(ブオーイ)と呼ぶ複雑言語は年齢によっても呼び方を変えます。
1と2以上を別にしとかないと理解できない人種なんでしょうね多分昔から。
これからイタリア語勉強する方々、ご苦労様です(^^;)
Vitello(ヴィテッロ) : 母乳だけしか食していない生後5〜7ヶ月
Manzo(マンゾ) : 2〜3歳 去勢雄牛(や乳牛も)
Bue(ブーエ) : 2〜3歳 雄牛(去勢されてない。)
ManzoもBueも4歳を迎えると Toro(トーロ) と呼ばれるように。
乳牛用の雌牛は Vacca(ヴァッカ)です。バカ(馬鹿)=不思議な動物
(単数形で表記しましたが複数は。。。別の折に)
レストランで食用として、メニューに出てくる食材では Vitello と Manzo。
Vitelloは、ピンク色で柔らかく脂身が少なくデリケートな味わいで美味しいんです。
Manzoは、血も滴るあのステーキ肉です。
フィオレンテイーナ(Tボーンステーキ)は本来指三本分(人差し指・中指・薬指)の厚み(約3cm)がないといけないのご存知でした?
いつものように本題はこれから。。。
「牛」フレーズの登場です。
Moglie e buoi dei paesi tuoi.
(モッリエ エ ブオーイ デエイ パエーゼ トウオーイ)
直訳 : 嫁さんと牛は、地元産が良い。 (。。。並列なのが恐ろしい)
趣旨 : 嫁さんをもらうなら地元が良いし、伝統を重んじるのが望ましい。
いえいえ そういう意味では。。。
Mettere il carro davanti ai buoi.
(メッテレ イル カッロ ダヴァンティ アイ ブオーイ)
直訳 : 牛の前に牛車を置く。
趣旨 : 問題を解決するのに非論理的な方法を取る。=無意味。無駄。
Tagliare la testa al toro.
(タリアーレ ラ テスタ アル トーロ)
直訳 : (老)牛の頭を切り落とす。
趣旨 : 不要なステップをカットし問題解決。
どうしても先日書いた「サマータイムを東京オリンピックのレガシーに」の御仁顔が。。。 似てません↓体形も ??
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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